俺には、19歳の妹がいます。
名前は麻美といいます。去年女子校を卒業して、今はOLをやっています。
外見は、そこそこカワイイんですが、女らしさが足りないのがたまにキズ。
性格はサバサバしていて、そのせいで、女子校ではバレンタインでチョコをもらったりもしてたようです。
あれは、麻美の最後の夏休み。
終業式を終えて帰ってきた麻美は、家に二台しかないクーラーを求めて、俺の部屋に入ってきました。
「兄貴!入るよ!」
もう一台のクーラーは両親の部屋にしかないので、麻美は俺の部屋に来ることが多かったんです。俺の部屋に入るなり、ベッドに腰掛け、クーラーの冷気を少しでも多く取り込もうと、両手でスカートの裾を持ち、バッサバッサと扇ぎだす始末。
俺は、ちょうど大学のレポートを、クーラーの風に直接当たれる床に座ってやっていたので視界の端に麻美の行為が写ります。
「今レポートやってんだから、おとなしくしてろよ」
わざと顔を麻美に向けると、やっぱり見えました。
スカートの奥にある、三角形。
暗くて色までは分かりませんが、はっきりと見えました。
「うわっ、今見えたでしょ!」
「お前が悪い」
慌ててスカートの裾を押さえた麻美は、カワイイ顔で俺を睨みます。
その時、麻美の姿をはっきりと見ました。
汗で湿った白いブラウスから透ける、ブラがわかります。
青と白のチェック模様だな。
そして、太陽の熱気で火照った体。
…あれ?俺、麻美を女として見てるぞ?
俺の股間は、既に立っていました。
妹の姿に反応している自分の姿は、まさに新発見。でも、何故?
などと考えていることを悟られないように、冷静を装ってレポートを続けます。
「見たでしょっ!」
「見えたよ。でも、俺の目の前でやるお前が悪い」
麻美は、膨れっ面でそっぽを向きます。
「妹のパンツ見て、反応すんなよな」
しまった!ばれたか?!慌てて前かがみになった俺を見て、麻美は、あははと笑いだしました。
どうやら、前かがみになったのは冗談だと思ったようです。
よし、なら、もう少しからかってやれ。
半分ばれた腹いせ、半分はタブーを踏むかもという興奮で、こう言いました。
「チラっと見えたから、チラリズムで反応したんだよ。はっきりと見せてくれたら反応しなくなるかもな」言っちゃった!言っちゃったよ!
ドキドキしながら麻美の反応を待っていると、真顔になっている麻美の顔がありました。
「えっ?マジで反応したの?」
ヤバイ!警戒させた!
…しばらく、時間が流れました。
唐突に麻美は立ち上がり、俺の部屋を出ようとします。
「…私、着替えてくる」
マズイ!このまま部屋にいかせたら、後から親に何を言うか分からない!
殆ど反射的に、俺は麻美の手を掴み、立ち止まらせていました。
お互いに無言。
クーラーのうなる音。
このまま、動かずにい続けるのかと思いました。
麻美の手首って、こんなに細かったっけ?
なんてアホな事を考えながら、時間が過ぎるのをただ待っていました。
どれくらい時間が過ぎたのか、或いはほんの数瞬だったのか、覚えていません。
不意に、麻美が口を開きました。
「…兄貴、手、痛い…」
「ご、ごめん」
反射的に手を離し、謝っていました。
すると麻美は振り返り、俺の目を見ずに俯いたまま、こう言いました。
「…見たいの?それとも、…イキオイ?」
イキオイで言ったのかって事でしょう。
俺の本能は爆発寸前。
イキオイでもなんでもいいから、ただ妹とのタブーを考えているだけ。
もう一押し。
「見たい。そしたら、俺が反応するのかどうか分かるだろ?」
この後に及んでなんて言い訳がましい俺!しかし、これが功をそうします。
「…分かったよ。見るだけだかんね」
おそらく、俺に男を感じて怖くなっているのでしょう。
逆らっちゃ駄目だと言い聞かせている顔です。
麻美は、おとなしくベッドに戻り、膝を合わせて座ります。
やった!やった!まるで、中学生のように心中ではしゃぎ、外見は努めて冷静に、麻美の前の床に、俺は座りました。
「早く見せてみろよ」
ぶっきらぼうに言う俺の言葉にビクッと体を反応させ、オズオズとスカートの裾を持ち上げていきます。
見えた!
ブラと合わせた青と白のチェック模様のパンツが、今はハッキリと見えます。
恥ずかしそうに俯いたまま、麻美は言いました。
「もういいでしょ…。恥ずかしいんだぞ…」
一度火の点いた俺が、ここで終わらせるはずがありません。
またも冷静に、言い放ちます。
「足開かないと、よく見えないよ」
麻美は、またも体を震わせました。
俺が言った後、麻美はしばらく動きませんでしたが、観念したのか、
「ほらっ!」
と言ったかと思うと、一気に足を開きました。
昔から普通の兄妹だと思っていた二人だけに、この異常な時間は、最高のスリルと興奮で満たされていました。
背徳感なんてものは、ありません。
あるのは、スリルと興奮だけです。
足を開いた麻美は、一層恥ずかしさが増したらしく、持ち上げたスカートの向こうに、顔が隠れています。
俺の目の前には、麻美の股間がストレートにありました。
汗ばんだ両足は程良く締まっていて、我が妹ながら惚れボレする程見事です。
その両足の中央に位置する青と白のチェック模様のパンツは、全体的に湿っぽく見えます。
おそらく、汗でしょう。
たっぷりと3分間は見たでしょうか。
しばらくすると、麻美が体勢を変えずにこう言いました。
「…もういいでしょ!…恥ずかしいよぅ…」
もうそろそろいいだろう。
兄としての立場。
そして、妹を虐げてしまっている自分の行動を考え、理性を集中動員させ、男の本能を鎮めました。「もういいぞ。閉じろよ」
勝手な言い方でしたが、麻美はそれに従いました。
すぐに足を閉じると、俯いたまま小さくなっていました。
俺もバツが悪いので、レポートを再開するふりをしました。
「着替えるなら着替えてこいよ。父さんと母さんには言うなよ」
口止めだけしたものの、落ち着かないまま沈黙が流れました。
すると、麻美は静かな口調で、言いました。
「兄貴のも見せてよ。反応を見るために、アタシのを見たんでしょ?」
妹を女として見てしまった俺がいけないのか、兄とは言え男の部屋で無防備な姿を晒した妹がいけないのか、ここまできたら分かりません。
「アタシだけ見せるなんて、兄貴ずるいぞ!約束通り見せろよ!」
「うるせぇ!大体、お前が俺の部屋でスカートをまくるのがいけねぇんだろ!」
「まくるなんて言い方すんな!アタシはただ涼んでただけだ!」
「何を…」
「それに、兄貴がふっかけてきたんじゃないか!約束守れ!」
形勢逆転。
麻美の口が俺より強いことが判明。
渋々言葉を受け入れ、麻美の前に立つ。
幸か不幸か、上下スウェットの俺は、見せることはたやすい。
「いいか?見るだけだかんな」
さっきの麻美と同じような事を言って、おもむろにスウェットのゴム部分をズリ下ろしました。
「ち、ちょっと兄貴!…うわっ!」
まさか生で見せられるとは思ってなかったらしく、突然見せられて視線を動かせなかったようです。
「兄貴のアホ!」
逃げるようにして部屋を出た麻美は、一目散に自分の部屋に逃げ込んだ様子。
…よかったぁ。さっきのケンカのテンションで萎えしぼんでて。
これ以来、麻美は俺の部屋で涼みに来ることは無くなりましたけど。
麻美のパンツを見てから、既に3日が経っていました。
心臓が止まる思いで時間を過ごしていましたが、麻美は両親に言っていないらしく、何事もなく過ごしていました。
麻美の方はと言えば、これまでとそんなに変わらない態度でしたが、時々思い出すのか、俺と二人きりになることは避けているようでした。
その日は、俺一人で家にいました。
両親は出かけていて、麻美は夏休みだというのに学校に行っています。
俺は、まだレポートが終わっていなかったので、必死になって終わらせようと奮闘中。
朝から飯も食わずにやってたせいか、お昼を過ぎ、3時には、ほぼ完成に近い状態にすることができました。
さぁ、最後のふんばり!
…しかし、そう簡単に終わらせる筈がありません。
「しまった!ここは、図書館に行かねぇと分かんないよ…」
そうなんです。
必要な資料が出てきてしまったんです。
仕方無く、車で図書館に向かいます。
車は両親のおさがりで、軽自動車です。
…何とかレポートも終わらせて、やっと家に帰ります。
車で帰っている途中、突然雨が降ってきました。
雨が強すぎて、ワイパーの意味も無いくらいです。
そんな中をおっかなびっくり進んでいくと、歩道側を動く人影に見覚えのある形が。
今から思えば、俺もよく発見しましたが、それは雨の中を傘もささずに、小走りになっている麻美でした。
麻美も、見覚えのある車が近くに来たので、止まって確認してから、走ってこちらに向かってきました。
急いで助手席側を開けてやると、もの凄い早さで乗り込んできました。
「助かった!家までズブ濡れで帰るのかと思ったよ!」
丁度、後部座席にタオルが乗っていたので、それを渡してやりました。
「サンキュ!」
俺はゆっくりとアクセルを踏み、視界の端に写る麻美の行動を見ていました。
顔や手を拭いた後は、ブラウスのリボンを外し、第一ボタンを外して鎖骨のところを拭きだしたんです。
チラっとブラの肩紐が。
どきーん、どきどきーん。
またも、妹の体に女を感じる瞬間。
色はオレンジ。
…オレンジ?すると…
「何で傘もたねぇんだよ」
「朝なんてカラカラだったじゃん。だから、持たずに出ちゃったからさ」
会話をするふりをして、顔を向けて声をかけました。
やたっ!やっぱり透けてる!
ブラウスの下のブラが、雨に濡れたせいでクッキリと見えちゃってます!
またも、見れた…。
あのパンツを見た時から、麻美を女として見てしまう事が多くなっていた為、見えた事が嬉しくなってしまいます。
突然、昼飯も食っていない俺の腹が鳴りました。
ぐ~っ。
すると、麻美はワンテンポ遅れた後、爆笑していました。
なんか腹のたった俺は、ブスっとして黙りました。
笑ったことは気にせず、麻美はこう言ってきました。
「兄貴のおごりで、ファミレスにでも行く?」
何でよ!と怒りそうになって、待てよと考え直しました。
ファミレスで、濡れたブラウスのままいれば、周りの客から視姦されるのを見られるかも・・・。
本人からの申し出、断る理由は無し。
「一品だけだかんな」
そのままで、近くのファミレスへと向かいました。
あぁ、鬼畜な兄だ。
なんて思いながら、ファミレスに到着。
まだ降り続く雨を避けながら店に入り、適当な席に着きました。
思った通り、麻美のブラウスは透けたまま。クッキリとブラが見えています。
「兄貴はなんにすんの?アタシはこれね!」
…なんか、あまり恥ずかしさを感じてないみたい。
期待はずれ。
…注文を済ませ、麻美は携帯の状態を確認していました。
俺は、周りの客を見ました。
雨だと言うのに、ある程度席は埋まっています。
その中の何人かの男たちが、チラチラと麻美を見ていました。
やっぱり、透けているブラが気になる様子。
料理が来てから、それとなく麻美に言ってみました。
「おい、なんか、透けてるのが気になる男が、何人かいるぞ」
「へっ?」
「ブラだよ。…ほら、向こうのやつなんか、ニヤけてるよ」
「…えっ…」
急に、麻美の態度が変わりました。
今までは見られていることに意識が向いていなかったのに、自覚したら恥ずかしくなったてきみたいです。
なんだか勝った気分になり、なに食わぬ顔で、平然と食事を始める俺。
しかし、麻美はそうはいかないようです。
「兄貴、なんか、みんなが見てる気がするよ…」
どうやら麻美は、羞恥を感じ始めた様子。
ビンゴ!
俺が食ってる間も、そわそわして気が気じゃないみたい。
「俺がおごるんだから、早く食べろよ」
「…う、うん…」
何だコイツ、Mの素質有りか?!
鬼畜な俺を自覚しながら、一人で興奮していました。
ここで俺は更に、追い打ちをかけます。
「そんなに気になるなら、トイレでブラ取って来いよ」
驚く麻美。
「何言ってんの!できるわけ無いじゃん!」
小声で抵抗する麻美は、俺に詰め寄ります。
しかし、今回は強気に出る俺。
「気になるんだろ?ブラが見えなくなったら、あいつらも見なくなるんじゃないの?それに、ブラを
取っても透けて見えないよ。服、乾いてきてんじゃん」
実際、麻美のブラウスは乾いてきていて、ブラの色しか判別出来ないくらいです。
さぁ、俺の言葉にどうでる、麻美よ!
モジモジと身をよじらせたかと思うと、いきなり立ち上がった麻美は、まっすぐに鞄を持ってトイレに向かった!
ビンゴ!Wビンゴ!
勝ち誇った気分の俺は、一気に残りの飯を片づけ、余裕の態度で麻美を待っていました。
麻美を待っている間に、さっきの男達の殆どが帰り、入ってきた時と打って変わって、店内は閑散としていきました。
しばらくすると、羞恥に頬を染めた麻美が、鞄と両手で胸を隠しながら戻ってきました。
取ったのか?取ってないのか?
席に着いた麻美は、そわそわしながら、残っている食事を片づけます。
周りの視線が気になるらしく、しきりに左右を見ながら食べています。
「落ち着いて食えよ」
「…うん」
その瞬間を見逃しませんでした。
うっすら透けた、麻美の乳首!
ヤッターヤッターヤッター!!!ちゃんと取ってんじゃないの!!
それから30分間は、妹の羞恥姿を見ていました。
恥ずかしさで染まる頬。
バレるかもというおびえから、早まる息づかい。
スリルを感じ、潤む瞳。
そのどれもが、俺を鬼畜な兄にしていきました。
1時間後には雨も止み、無事に帰宅しました。
助手席で落ち着かない麻美の、胸のところにあった二つのポッチ、あれは乳首でしょう。
…勃ってたな。
いつしか、妄想は俺を鬼畜な獣にしていきました。
そして、麻美の事を女として見るようになったんです。
俺は、何故に麻美を女として見るようになったのか?最近、それを考えます。
…やっぱり、俺が近親相姦に目覚めたのか?いや、姦はまだだ。
確かに麻美はかわいい。
芸能人の藤本綾に似てるし、性格がサバサバしているのが、俺好み。
…好み?すると、俺は気づかない内に、既に麻美を女として見ていたのか?!
…なーんて、アホな兄の回想はこの辺にして、本題にうつります。
今日は、麻美の買い物に付き合う日のお話。
夏休みに入ってからは、麻美も部活と買い物の二つしかスケジュールが無いらしく、部活が無い日は、決まって俺がかり出されました。
かり出される理由は、車と、麻美の資金力が強い(働き者の麻美は、バイトで月10万以上稼いでる)ということ、そして俺のセンスの良さにあります。
麻美は、お世辞にもセンスの良さはありません。
それを見るに見かねた俺が、部屋の内装から服まで、フルコーディネイトしてるんです。
なので、特に服を買うときは、俺、出陣です。
今日の買い物は、夏用の服と、水着を買う予定です。
最近は鬼畜な兄でも、やっぱりセンスを問われる事になると、真面目に考えます。
さて、家を出発して、目的地のデパートに着きました。
服飾売場へ向けて、GO!
「兄貴、これはどう?」
「それよりはこれだろ?着回しがきくじゃん」
「そっかぁ。じゃっ、これ!」
…買い物は順調です。麻美も何点かに絞り込みができたようで、最終的には試着を残すのみとなりました。
「じゃっ、そろそろ試着をするか」
「うん」
二人で、いつも使っている試着室へと向かいます。
しかし、そこは既に使われていて、まだかかりそうです。
「どうする?」
「うーん…あ!兄貴、あそこ空いてるよ」
そこは、フロアとは少し離れた場所で、目立たない位置にありました。そして・・・。
「あれ。使用禁止って張り紙がされてるよ、兄貴」
「ほんとだ。…あぁ、閉めてもすぐ開いちゃうんだ。壊れてるな」
扉が壊れているようで、閉めてもすぐに開いてしまうんです。
「早く帰んないと、バイトが…」
麻美のバイトの時間まで、間に合いそうもないらしいです。
「なら、俺が押さえててやるから、中で試着しちゃえよ」
「えっ」
「時間、無いんだろ?」
「…うん、そうする」
ブラボーッ!エクセレンッツ!
麻美が試着する側にいられるなんて、至福の極み!
早速、中に麻美を入れ、扉を片手で押さえました。途中、店員が来ましたが、中で試着してるので、押さえてると言うと、すんなり引き下がりました。
…よし、俺の思惑通り。
実は、試着するときに、新たな羞恥責めをやろうと、画策中だったんです。
使用禁止の試着室があったのは、嬉しい誤算でした。
さて、羞恥責め開始。
俺はまず、麻美がある程度服を脱ぐまで待ちました。
試着室の中から聞こえてくる、衣擦れの音。
たまらん!あーたまらん!
中を覗いたらさすがに麻美もキレると思うので、それはできません。
しかし、・・・。
「最近、試着室の中に盗撮用のカメラがあるらしいぞ。それらしいの、あるか?」
「えーっ?!」
慌ててカメラを探している様子。
…そう、言葉責めです。
「…うん、無いみたい」
安心したのか、また衣擦れの音。
「最近、多いらしいから気をつけないとな」
「…うん。…」
おっとー?!
何だ、今の[溜め]わーっ?!
まさか、既にMとして目覚めているのか?!
どうかなぁ…。
しばらくすると、中から麻美の声が。
「いいよー」
着終えたら、いつも俺がチェックするので、その合図です。
ふつうに、開けました。
中には、更にかわいくなった麻美がいました。
…可愛すぎるっ!どうしよう、麻美にハマリかけている俺がいる。
いや、自覚するのが遅かっただけか?
「どう?大丈夫かな?」
俺、冷静なフリ。
「いや、ちょっと…お前、胸でかくなったか?」
「何処見てんだ、変態!」
「それに、ウェストも細くなったよな。3サイズ、いくつだ?」
明らかに、恥ずかしがっています。
「いやー、良い女になってきたよなーって思ってさ。…変か?」
「いや、その…ありがと」
照れるのもまた可愛すぎっ!
…しかし、これだけで終わらせるつもりはありません…。
麻美は、照れたままです。
その時、俺は一つの作戦に出ます。
「サイズがわかんねえよなぁ・・・」
麻美はハッと顔を上げ、こう訊きます。
「これでいいんじゃん?サイズは、後から躰に合わせるし」
・・・それじゃ駄目なんだよう!
作戦がうまくいかなくなるんだよう!
「駄目だ!せっかく選んでるんだから、サイズもきちんと合わせろ!」
「・・・うん、分かったけどさ・・・」
まずいな。さっさと仕上げに掛かってしまわないと・・・。
その後、俺は麻美に、同じデザインのサイズ違いの服を上下とも手渡し、俺が押さえながら、試着室で着替えて貰いました。
・・・どうしよう。
これで終わったら、元も子もない。
その時、俺の目の前にあるハンガーに、一つのアイテムが掛かっていました。
・・・これだ。
これで、もう少し時間を延ばせれば・・・。
手が届く距離にあったことを感謝し、扉を押さえたまま、それを手に取りました。
「兄貴ー、もういいよー」
着替え完了!
次の作戦だ!
扉を押さえていた手を離し、扉を開けました。
サイズがぴったり合えば、また一段と可愛い!
「どうかな?」
「いいっ!」
俺がそれを言ったら、それは買うことになります。
「よし、この上下ね」
試着室の中の鏡を使って、自分の姿を鏡に映し、最終的な確認をとっています。
「それじゃ脱ぐから、また閉めてよ」
チャンス到来!!
「なあなあ、お前さ、今度の日曜日に泳ぎに行くって言ってたよな」
「ん?あぁ、言ってた。そうだ!水着も買わなきゃ!」
「ほら、これなんかどうよ?丁度目の前にあってさ、どうかなと思ったんだけど」
麻美に手渡します。
軽く眺めてから、うんうんと頷きます。
「いいね。試着しよっかな」
よーーーし、よし、よし、よーーーーし!
またも扉を押さえながら、麻美が試着を終えるのを待ちます。
・・・うまくいくと良いんだけど。
「兄貴ー、いいよー」
水着の試着。
店によっては試着が出来ないところもありますが、この店は以前に試着をさせて貰ったので、出来ることを知っています。
けど、水着の試着をするときは、ルールが一つだけあります。
それは、下着を着けたままで試着を行わなくてはならないんです。
知るカー!
今はそれどころじゃないんだよ!
麻美とのファンタジーが待ってるんだ!
・・・などと、かなりのイッちゃった妄想に心が動き、すでに尋常な精神状態ではない俺が考えたのは、麻美を、どうしても辱めたいだけ。
・・・こう書くと、もの凄い鬼畜な行為ですねぇ・・・。
・・・麻美の言葉に、すぐに行動に移っていました。
扉の向こうにいた麻美は、俺を殺すナイフでした。
・・・・・・何だ、その胸は?!
俺、聞いてないぞ?!
振り向いただけでプルンプルンと揺れるなんて!
でも、・・・やっぱりな。
「どう?似合う?」
ふざけてキャンギャル風なポーズをとり、
「どう?」
としきりに訊いてきます。
ここで、次の作戦。
・・・最終段階。
「・・・お前さ、どうして下着を着けたまま試着してるの?」
「へっ?何で?こうじゃなきゃ駄目ジャン。怒られちゃうよ」
「そうじゃなくて。これは、買うことはもう決めてるんだからさ。お前のサイズにもピッタリっぽいし」
「・・・だから?」
「必ず買うけど、躰のラインを綺麗に確認してからじゃないと、決められないよ」
「???どうするの?」
「下着は取れ」
「えーっ?!」
「取らなきゃ見えないだろっ!」
言ってることが、そろそろ明確じゃなくなってきました。
頑張れ、俺!
「・・・だから、チェックするのは俺なんだから、最後まで責任持ってコーディネイトしたいわけよ」
もっともらしい言い訳に、麻美は困惑気味。
「・・・でも・・・」
「ここなら人もそんなに来ないし、どうせなら全部見せてくれないかなぁ」
「・・・いいけどさぁ・・・」
勝った!勝ったぞ!
麻美は頬を染めながら、試着室に戻りました。
・・・さぁ、これからが最終段階だ。
「兄きぃ・・・。いいよ」
声の調子が少し違うことを、俺は知っていました。
・・・絶対に、Mの素質があるんだ・・・。
妄想を早く現実にさせたくて、脳味噌がウニになっています。
開けたよ!
扉を開けたさ!
「・・・恥ずかしいから、あんまり大きく開けんなよ・・・」
眉間に皺を寄せて、羞恥に耐えている様子。
「・・・どう?・・・なぁ・・・」
あああああああああっ!
俺って、天才!
そして強運の持ち主!
だって、だってさ!
麻美の水着、セパレートタイプを選んだんだけど、こいつ、胸の所のサポータの意味がないくらい、乳首のポッチが浮き上がってるんですよ!
そして、パンツ!
腿の部分まで裾がある、最近流行のデザインですが、色をグレイで選んで正解!
股間の所に、うっすら沁みが出ていることを発見!
汗なのか、それとも別のモノなのか、それは麻美しか知らない・・・。
そんなに兄を喜ばしてどうするんだよ?!
「・・・ねぇ!どう?」
そろそろ、許してやりましょうか。
「いいっ!」
結局、麻美のバイトの時間には間に合いました。ギリギリ。
俺の収穫は、麻美の羞恥姿と・・・。
それ以外にも、大きな収穫が一つ。
・・・麻美が支払いを終えたときに、袋の中の水着をチェックしたところ、水着の股間部分にヌルヌルとした大量の液体を発見。
・・・もっと、羞恥に晒さないと・・・。
俺の鬼畜ぶりが、どんどん酷いモノになっていくのを感じていました。
麻美から突然、クラスメイトとやらを紹介されたのです。
その娘は、麻美と同じ17歳でした。
顔立ちは柔和な顔立ちで、どちらかというと和風テイストたっぷり。
身長は麻美よりも低く、どちらかと言えば、この娘の方が[妹]と言えるような雰囲気を持っています。
いつものように本を読みながらコーヒーを飲んでいると、外から麻美がノックをする音。
「兄貴~。いい?」
クーラーの一件からこの部屋には一人で入ってこようとしなかった麻美が、いったいどういう風の吹き回し?
不思議に感じながら、ドアに向かって一言。
「おう」
ドアは開いて、麻美がそこに立っていました。
それともう一人。
「あのさ、彼女、私のクラスの娘なんだけど、兄貴のことを紹介してくれって頼まれてさ」
成る程、そういうことか。
麻美の後ろに、小さくなってはいるモノの、笑顔で照れ笑いを浮かべています。
「なんか、前に兄貴のことを見かけたんだって。それで、ウチの兄貴だって事が分かって紹介してくれってことになったの」
「そうなんだ。ま、取りあえず入れよ」
「うん。あ、アタシ、飲み物でも入れてくるよ。じゃ、兄貴、しばらくよろしくね」
「?・・・おう」
麻美は、後輩の娘を俺の部屋に入れると、階下に向かいました。
その後輩の娘は、俺の部屋に入ると、頭を下げて自己紹介を始めます。
「こ、こんにちは。あの、瞳って言います」
照れながらも、しっかりと俺のことを見ているので、どうやら一目惚れの類ではなさそうです。
「その辺、散らかってるけど適当に座ってよ」
瞳ちゃんは、はい、と言って散らばっていた本を脇に重ね、空いたところへ腰を下ろしました。
「で、どうして俺を?」
手元のコーヒーを取り、口に運びます。
その時、瞳ちゃんが一言。
「私の、ご主人様になっていただきたくて・・・」
コーヒー、ぶーーーーーー。
「私、前に見ちゃったんです。近くのデパートで、お兄さんが・・・その、麻美さんにイヤらしいことをしているのを・・・」
たまたま買い物に来ていた瞳ちゃんは、俺と服を買いに来ていた麻美を見つけ、声を掛けようとしたそうです。
しかし、恋人同士だったら邪魔をしちゃ悪いと思い、声を掛けずにその場を通り過ぎたそうです。
しばらくして売り場を戻ってきたとき、壊れている試着室で、俺が扉を押さえながら着替えている麻美を発見。
アツイ関係だなぁと、少々羨ましく思った様子。
それを、見つからないように遠巻きに見ていると、少し様子がおかしいことに気付く。
何がおかしいのかは分からなくて、それでも見ていると、どうやら妹の羞恥に染まった顔で『イヤらしいこと』をしていると判断。
しかし、直接何かをされている風でもなく、どうしてそんな顔をしているのかも分からなかったそうです。
すると、直感的に俺の存在に気付いたそうです。
この人に、されているんだ。
俺の目を捉え、そこを覗き込んだとき、立ったままイッてしまったんだそうです。
その時、確信。
私、この人に束縛されたい。
窓の外を眺め、ふーっとため息一つ。
・・・マジか?・・・本気か?・・・正気か?
どうやら、麻美と二人でデパートに買い物に行ったときのことを目撃されたようです。
・・・しかし、幾ら何でも「この人に束縛されたい」っていうのはアリなのか?
そもそも、何故に俺の事が麻美から伝わったのか?
「・・・どうやって、俺のことを調べたの?」
すると、カバンの中から取り出したモノ一つ。
「私、いつでもデジカメを持ってるんです」
・・・成る程。
・・・って、ヤバクないか、この娘?!
俺が露骨にイヤな顔をしたためか、瞳ちゃんは慌てます。
「違います!別に、ストーカーとかじゃないんです。
・・・写真部なんで、常に持っているんです」
なんだ、そういうことか。
・・・でも、分からないな。
「どうして、俺に束縛されたいって思ったの?」
「・・・私、小さい頃からHな子でした。Hな事を知る前に、誰かに支配される事を望んでいました」
ふむふむ。
・・・処女?!
「Hはまだですけど、私を支配していただけるのなら、自由にしてくれていいんです。・・・私を支配してくれませんか?」
・・・そりゃぁ、嬉しいけどよぉ!
幾ら何でも、唐突すぎてわかんねぇよ!
そこで俺が悩んでいると、無言でいることを拒否と感じたのか、瞳ちゃんは強引な行動に出ました。「・・・分かりました。なら、これを見てください」
おもむろに立ち上がった瞳ちゃんは、いきなりスカートを捲り上げました。
・・・有るべき筈の恥毛は無く、そこはまるで幼女のように、綺麗に剃毛されていました。
「お待たせ~!コーヒーだよ~」
麻美が、やっとコーヒーを持ってきました。
瞳ちゃんは素早く座り直し、何事も無かったようにコーヒーを受け取ります。
・・・バージン?・・・ノーパン?・・・パイパン?
今までに起こらなかったことが、たった今連続で起きたので、混乱を来している『兄の頭脳』は、もうショート寸前。
そんなに良いとこ取りの娘が、どうして俺なんかに?
いや、理由は言ってたよな。
要するに、俺が瞳ちゃんを支配すれば、彼女は満足するわけだ。
・・・俺でいいのかよ!
悩みに悩んだ末、心を決めました。
麻美を呼びます。
「なぁ、これで茶菓子でも買ってこいよ」
「え?お菓子?いいよ」
麻美は、何も知らずに俺から金を取り、可愛らしい笑顔で
「行って来るね」
と言い残し、買い物に出かけていきました。
・・・しばらく、沈黙。
瞳ちゃんが、最初に喋り始めました。
「・・・あの・・・駄目ですか?」
俺、即答!
「いいよ。ただ、条件がある」
相当、俺に執着しているらしく、許可された瞬間に目を輝かせながら、
「何ですか?」
と訊いてきました。
「まず、俺と二人だけの時は、『お兄ちゃん』と呼ぶこと。いい?」
無言で頷く瞳ちゃん。
「次に、麻美との事には、全て協力すること。全てだよ?」
これにも、頷きます。
「じゃあ、最後の一つ。俺への服従の意志を見せて貰うために、麻美が帰ってくるまでに、口と手で俺をイかせてみせたら、支配してやるよ」
言いながら、スウェットのゴム部分を両手で下ろし、イチモツを出します。
初めて見る本物に、瞳ちゃんは目をランランと輝かせています。
「フェラ・・・していいんですか?」
「でなきゃ、どうやって俺をイかせるんだ?」
急に潤んだ目になった瞳ちゃんは、
「はい」
とだけ言うと、俺の股間に顔をうずめに来ました。
・・・俺の中の黒い欲望の渦が、次第に形になり始めていました。
「ん・・・ん・・・ふっ、ん、ん・・・」
瞳ちゃんは、俺の股間に顔をうずめ、必死に舐めしゃぶっています。
イチモツの全てを飲み込むことは、幾ら何でも最初からは無理なようで、亀頭の部分を口に含み、竿部分を右手でしごきながら、左手で袋を刺激してきます。
・・・プロ並みだよ、このテクは。
ジュプ、ジュプ、とイヤらしい水音をさせながら、必死に行為に励む瞳ちゃん。
ディープスロートが出来ないだけで、必死に勉強したのか、あらゆるテクニックを駆使してきます。
尿道口を舌先でチョロチョロしてきたり、亀頭をカポッとくわえ込んだと思うと、口の中で小さな舌を縦横無尽に動かしたり。
竿をしごく手も、勢いをつけたり、優しくしたりと、緩急自在。
・・・ホントに処女か?
フェラさせながら、色んな事を訊きました。
まず、瞳ちゃんは麻美のことも気になるそうです。
バイセクシャルだと言っているので、それは信じてもよさそうです。
なので、俺が麻美との事を言ったときも、頷いたわけですね。
・・・いい協力者を手に入れたかも・・・。
そして、俺を支配者に選んだ理由。
麻美が気になる瞳ちゃんなので、デパートで俺を見つけたときに、この人しかいないと思ったんだそう。
・・・いまいち信用しづらい理由ではあるけれど、嘘でも無いように聞こえるので、信じていて良さそうです。
瞳ちゃんにしゃぶられながら、彼女の胸をまさぐります。
ブラウスの上から、やわやわと。
さすがに下はノーパンでも、上はブラウスから見えそうなので、ブラは着ています。
乳首に当たるところを、俺の指が細かく振動。
「ん!・・・っはぁっ、」
くわえながらも喘ぐ瞳ちゃんは、既に濡れています。
自分でクリをいじりだしたようで、クチュクチュイヤらしい音が聞こえてきます。
オナニーはよくするようで、今日も俺に会いにウチに来るまでに、駅のトイレで2回もイッたそうです。そのたびに麻美に心配されたらしく、状態を隠すのが、結構辛かったみたいです。
フェラのテクニックについては、いつも練習していたそうです。
一本百円くらいの魚肉ソーセージを買ってきて、それを丹念に舐めしゃぶる・・・。
想像しただけでたまらなくなるほど淫媚ですが、それだけHなことに興味があることが分かります。
いつか、自分を支配してくれる人への、最高のもてなしを、体得しておきたかったそうです。
・・・凄い娘だ・・・。
「ふ・・・ふ・・・んんんっ!!!!」
先に、瞳ちゃんがイッてしまったようです。
全身が小刻みに震えたかと思うと、
グッと強張り、目を閉じたまま、ブルブルと震えたのです。
「俺はまだだぞ。早く続けろよ」
くわえたままイッてしまった瞳ちゃんは、動きがストップしていました。
俺に促され、動きを再開します。
・・・それから、モノの一分もしない内に、瞳ちゃんの口内に、大量の精液を放出していました。
初めて口に出された割には、ゆっくりと時間を掛けて、飲み干してしまいました。
「・・・お兄ちゃん、美味しかったよ」
キューーーン。
まるで妹から言われたかのよう。
自分で頼んだことにも関わらず、いざ目の前にするとドキッとするね。
この後、麻美が帰ってきてからは普通におしゃべりをして、瞳ちゃんは帰っていきました。
・・・これから、瞳ちゃんがいれば、麻美はもっとイヤらしくなる。
鬼畜な兄、もっと度合いを深める。
麻美は、瞳ちゃんとは無二の親友らしいです。
しかし、瞳ちゃんが麻美を狙っている以上、親友と言えるのかどうか・・。
瞳ちゃんの気持ちを聞いてから、数日が経っていました。
あれから、何故か俺は瞳ちゃんに告白されたことになり、彼女という形で付き合うことになっていました。
・・・彼女としてかぁ・・・。悪い気はしないんだけど・・・。
瞳ちゃんの目的が、[彼氏]ではなくて[支配者]としての俺だからなぁ・・・。
まぁ、どうにかなるだろ。
さて、今回は三人でお出かけしたときの話です。
夏休みに入って中間にさしかかった頃、二人には「宿題」という壁が立ちはだかります。
俺は先にレポートを済ませて置いたので、かなり楽。
しかし、この二人は学生としては当然な、『最終日にまとめてやる』というスタンス。
それに気付いた俺が、妹を叱りつける気持ちで、
「宿題を見てやる」
と言いました。
最初は麻美一人だったんですが、何故か瞳ちゃんにも声をかけたらしく、いつの間にか三人に。
場所は、広くて飲み物がお代わり自由の、近くのファミレスということに。
そして、朝の九時に集合と相成ったわけです。
ファミレスに集合したとき、瞳ちゃんがまだ来ていませんでした。
麻美は
「あれ?先に出るって言ってたのに」
と言って、携帯から連絡をしていました。
俺から少し離れて連絡を取っている麻美をほっといて、タバコに火を点けました。
「アタシの前で吸うな!」
すばやい!
突然携帯を持ったまま走り寄り、まだ2ミリも吸っていないタバコを取り、地面にたたき付け、足で踏みつぶす。
わずか、0.7秒(当社測定値)の早技。
・・・格闘技でもさせたら、かなりの域にまで達するんじゃなかろうか・・・。
麻美は、大のタバコ嫌い。俺が吸おうモノなら、すぐに火を消させる程。
・・・しかし、俺の部屋に涼みには来ていたんだよなぁ・・・。
などと浸っている間に、麻美からはエライ剣幕で怒られている俺。
「アタシの前では吸うなって何度言ったら分かる!そんなに副流煙で周りの人間を殺したいか!」
「うるさいなぁ。早く電話でもしろよ」
「そうやって逃げようとす・・・あ!瞳?!」
急に電話が繋がったらしく、携帯を耳に付けて又も離れました。
やれやれ・・・。
さっきよりも離れて、タバコに火を付けようとしたら、またも麻美に捨てられました。
・・・ほんと、こいつは格闘技を学ぶべきだよな・・・。
15分遅れて、瞳ちゃん登場。
まだ朝の9時過ぎなので、そんなに人は入っていません。席は自由に選べました。
そして3人で店に入り、一番奥の席を陣取りました。
「アタシとこの娘はドリンクバーと、チョコケーキ。兄貴は決まった?」
「そうだなぁ・・・。じゃ、アメリカンとチョコクッキー」
「えーっ!チョコクッキーなんてあるの?!じゃ、それをあと二つ!」
麻美は、何故かファミレスが好きらしく、来ると誰よりもはしゃぎます。
「瞳ちゃんは、何か頼みたいモノ、無い?」
「いえ、大丈夫です」
一通りの注文を済ませ、早速、宿題に取りかかる御一行。
これからがつらいのでした。
なにせ、俺は宿題のことで訊かれることがない限り、座ってるだけなんです。
既に一時間が経過。
・・・暇だぁ・・・。
・・・俺の隣に座っている瞳ちゃんも、黙々と宿題を片づけている様子。
俺の前に座っている麻美も、一生懸命に数学(らしい)の宿題を片づけています。
ふと、瞳ちゃんの目が、チラチラと俺を見ているのに気付きました。
俺が視線を合わせると、ニコッと笑って、足を開きました。
俺の位置からは股間なんて見えませんが、それよりも衝撃的なモノが見えました。
ピンク色の細いコードが、太股にゴムベルトで止められた電池ボックス。
・・・ん?
・・・ん?
・・・。・・・・・・。
ローター?!
しかも、よく見るとスイッチ部分が「MAX」まで動いている。
・・・スイッチが入っている?!
瞳ちゃんの顔を見ると、俺がローターを確認したことに気付いたようで、またもニコッと笑いました。今度は、淫靡な笑いを。
「ここ、どうやって訳したらいいんですか?」
瞳ちゃんは、英語の教科書を俺の前に持ってきて、側まで寄ってきました。
「どこ?」
「ここです。長文って苦手で・・・」
そういいながら、瞳ちゃんの左手は、俺の股間に回ってきました。
・・・そういうことか。
俺は瞳ちゃんの手を振り払い、こう言いました。
「悪い、ちょっとトイレに行って来るよ。瞳ちゃんは?」
「え・・・じ、じゃ、私も行こうかな・・・」
「え?うん、分かった」
麻美は俺と瞳ちゃんに目もくれず、数学の問題に奮闘中。
それを後目に、二人でトイレの個室に移動・・・。
「んっ!!・・・んっ!!・・・はぁっ・・・!!!」
俺は、個室で瞳ちゃんの股間を弄り倒していました。
瞳ちゃんの背中を壁に向かせ、足を便器の縁に掛けさせて。
スカートを両手で持たせたまま、俺は右手で瞳ちゃんのアナルに指を突き立てます。
前から垂れてきた愛液が、アナルの指の滑りを潤滑にします。
ジュプジュプいいながら、俺の指を瞳ちゃんの括約筋が締め付けます。
「気持ちいいか?」
「は、はいっ・・・き、気持ちいいっ・・ですっ!!」
処女を貰うのは、まだです。今は、支配できるだけしておかないと。
さっき見たピンクのコードは、やっぱりピンクローターでした。
それは絆創膏でクリトリス部分に留められ、常に動き続けています。
今日の朝に遅れたのは、絆創膏でうまくローターが留まらなかったからということでした。
アナルは、瞳ちゃんが既に自分で開発していたようでした。
すんなり奥まで指が入ったときは、凄く興奮しました。
「あ・・あ・・あっあっ、あああああああああっ!!!」
・・・瞳ちゃんは、前よりも先に、後ろでイク事を見せてくれました・・・。
同時に帰ってきた俺と瞳ちゃんを不思議にも思わず、
麻美はまだ黙々と宿題を片づけていました。
・・・俺が指示を出したとおり、瞳ちゃんは麻美の隣の席につきました。
「麻美、いい?ここ、さっきやってたでしょ?どうやったら解ける?」
うまいです。
さりげなく、うまいです。
・・・トイレで、瞳ちゃんに出した指示は、・・・。
麻美を誘惑すること。
果たして、同性である瞳ちゃんが誘惑するのは難しいでしょうが、勝算はあります。
それは、瞳ちゃんが麻美を『狙っている』ということです。
それならば、色んな手段で麻美を狙うでしょう。
しばらくして、麻美の様子が変になってきました。
宿題を瞳ちゃんに教えているはずなのに、呼吸が荒いのです。
そして、顔も心なしか紅潮しているような・・・。
もうやってんのか?!
さりげなく下を覗こうにも、覗こうとする行為を見られたら、意味がありません。
そこで・・・。
「瞳ちゃん、さっきの問題なんだけどさ、ここ、見てくれる?」
「何処ですか?」
瞳ちゃんも分かったようで、両手を机の上に置きました。
・・・左手の薬指と人差し指。
・・・濡れている。
そして、陰毛らしきモノが一本・・・。
麻美は意識が飛んでいるらしく、瞳ちゃんが俺に指を見せているのに気が付きません。
呼吸を落ち着けることもせず、俯いたまま肩で喘いでいます。
「あ、ごめん。さっきの問題じゃないや。見つけたらまた教えるよ」
「はい、お願いします」
瞳ちゃんは、またも麻美への陵辱を開始したようです。
それまで呼吸を荒げていた麻美が、瞳ちゃんが体勢を元に戻したときに、躰をピクッと反応させたからです。
躰を瞳ちゃんの方向に傾け、瞳ちゃんの説明を聞くように、頷きを何度も返しています。
・・・感じているな・・・。
いいことを思いつきました。
「おい、麻美。さっき訊いてきたこの問題だけどさ・・・」
突然俺から声をかけられたことに驚いたようで、瞳ちゃんの手をはねのけながら振り向きます。
「な、何?」
「いや、ここなんだけど・・・」
瞳ちゃんも気付いた様子。
またも、麻美の側に躰を寄せてきました。
「どこですか?」
・・・またも弄りだしたんでしょう。
麻美の顔が、またもピクンと動きました。
俺は、ひたすらに麻美に説明をします。
その説明を聞き逃すまいと、必死に快感を隠して平常を装う麻美が居ます。
その麻美を、横から陵辱している瞳ちゃん。
その瞳ちゃんも、自らのクリトリスにローターをあてがっています。
普通に見えて、普通じゃない事態が、このテーブルで起こっていました。
しばらく続けていると、麻美の目が次第にうつろになっていきます。
・・・イキそうなんだな。
瞳ちゃんをみると、彼女もイキそうにしています。
俺のイチモツは、既に膨張しきっています。
手を下さずに、二人の女性をイカせる事ができる興奮に、俺は酔っていました。
麻美が、完全に眼を閉じました。
・・・そろそろだ。
呪文のように続く、数学の公式の説明。
それに演技で頷く麻美と瞳ちゃん。
しかし、彼女たちの頭を支配しているのは、快感。
それを知っている俺は、最高の支配欲から来る愉悦を味わっていました。
麻美が、声を押し殺したまま、全身を震わせました。
「・・・・はぁあああああっっ・・・!!!」
瞳ちゃんも、ほぼ同時でした。
「うっ・・・・うあぁぁぁぁぁっ!!」
・・・俺も、トランクスの中で、生まれて初めて、
何の外部刺激も受けずに射精をしていました。
「・・・な?こうすると答えが出るだろ?」
「そ、そうですね」
瞳ちゃんはかろうじて声を出しましたが、麻美は眼を閉じたままです。
しばらくすると、ゆっくりと立ち上がり、何も言わずにトイレに向かって歩いていきました。
瞳ちゃんは俺の顔を見て、喘ぎながら指を見せてくれました。
・・・白濁した、ドロリとした粘液。
相当激しく、かき回したんでしょう。
それを俺に見せた後、瞳ちゃんもトイレに向かいました。
俺は満足げに、堂々とタバコに火を点け、ふかしたのでした・・・。
それからは、一応普通に宿題を片づけ、お互いの帰路につきました。
帰りの車の中、麻美の雰囲気がいつもと違います。
・・・どうしたんだろう?
「おい、宿題で疲れたか?」
麻美は、黙って俺の肩に凭れてきました。
・・・・何?!なんなの?!
「兄貴さ、今日のこと、知ってたんでしょ・・・」
・・・ばれたか?!
車の中での沈黙。
静かに車が走る中、俺に凭れてきた麻美は、視線は前を向いたまま、俺の答えを待っています。
瞳ちゃんを使って、麻美に陵辱を繰り返したのが、俺の仕業なのか、と言うことを訊きたいのでしょう。
ばれることを考えに入れずに、欲望のみで突き進んだ結果なのでしょうか?
・・・最近は女性として見ていましたが、それでも妹は妹です。
どうしよう・・・。
どうしよう・・・。
すると、麻美はこう言ってきました。
「今日、アタシが瞳にナニされてるか、知ってたんでしょ?」
ああぁ!直球ストレート!
最悪の結果を出さないようにするには、どうすればいいのか・・・。
そればかりを考えて、心臓が早鐘を打つのが分からなくなっていました。
「瞳がしてきたこと・・・。お父さんとお母さんには、黙ってて欲しいんだ」
・・・。
・・・。
・・・・・・え?
「兄貴に見られたのはまだ耐えられるけど・・・。お父さんとお母さんには言えないよ・・・」
・・・ん?
・・・どういうこと?
一つ、賭けに出ます。
「何があったんだよ」
「・・・え?兄貴、見てないの?」
「だから、何をだよ」
「だから・・・アタシが瞳にされてたこと・・・」
「何をされたんだよ」
「え・・・それは・・・」
・・・はて。俺が何処かで絡んでいる様子もないぞ。
と言うことは、これは単純に、見たことを黙っていてくれ、っていう意思表示なのか?
「何をされたんだよ」
視線を俺に戻して、ちょっと俯く麻美。
・・・その表情も可愛い!
「・・・いや、あの・・・本当に見えてないの?」
「知らないよ。何かされてたなんて。何かされて困ってるんなら、俺が力になるぞ。相談してみろよ」
「えっと・・・いや、何も見えてないならいいんだよ」
ラッキー!!良かったっす!!
どうやら、俺が首謀者だと言うことを言おうとしてたわけじゃなさそうだ!
・・・ああ。焦った。
「そっか。でも、お前が困ってるんなら、俺も出来ることはするからな。あんまり一人で悩むなよ」
「・・・うん、ありがとう」
ついでに良い兄貴ぶりも発揮!
・・・いやー、俺ってつくづく運がいい・・・。
家に着いた俺と麻美は、それぞれの部屋に向かいました。
部屋に入り、クーラーを点けて、携帯から瞳ちゃんに連絡を入れます。
「もしもし?」
「はい、あ!お兄ちゃん?」
電話でも、あの愛らしい声は生きています。
「そうだ。あのな、今日、ファミレスでのこと、麻美に何か言ったか?」
「いえ、何も。ただ、『気持ちよかった?』って訊きましたけど・・・」
・・・『気持ちよかった?』と言うことは、麻美が瞳ちゃんを確信犯として受け止めてるのは間違いないだろうな・・・。
「それで、何か言ってたのか?」
「はい。小さな声で、『・・・うん』ってだけ返事してました」
やたーーーーーーっ!!!やたーーーーーーっ!!!やたーーーーーーっ!!!
あいつ、レズにも目覚めやがったーーーーーっ!!!
「よし、なら、頼みたいことがある。今夜、ウチに泊まりに来られるか?」
「今夜ですか?お兄ちゃんの頼みなら、いいですよ」
「じゃあ、今夜の8時に、ウチの近所のコンビニで。ちょっと、買うものがあるからな・・・」
瞳ちゃんと今夜の陵辱を打ち合わせてから、電話を切りました。
「こんばんはーっ」
8時にコンビニに迎えに行って、連れてきた瞳ちゃん。
愛くるしい顔、小柄な体型、優しそうな声、小柄な割には整ったスタイル。
・・・ほんと、普通に見れば、とんでもなく俺には勿体ない位の美少女です。
そりゃ、ウチの麻美だって負けてはいませんが、麻美と瞳ちゃんではタイプが全く違います。
ハキハキとした男の子っぽい美少女が麻美なら、女の子らしい可愛さが、嫌みにならない程度に整っている瞳ちゃん。
・・・どっちも俺の近くに有るモノで、かなりの贅沢であることには間違いない・・・。
世の男達を、かなりの確率で敵に回すだろうな・・・。
「あら、いらっしゃい、瞳ちゃん。もう、彼女にしてもらったの?」
ウチの母親には、何故か初回から好評な瞳ちゃん。
おそらく、麻美とは違って娘らしい所が母性をくすぐるのでしょう。
「はい、ちゃんとお兄ちゃんにはいい返事を貰いました」
慌てて瞳ちゃんの口を押さえる俺!
「お兄ちゃん?」
訝しむ母親。
「いや、昔からお兄ちゃんが欲しかったらしいんだ。だから、俺を呼ぶときは、こう呼んでるんだよね」俺に口を押さえられながら、母親の顔を見て笑顔でコクコク頷く瞳ちゃん。
「あら、そうなの?こんなのがお兄ちゃんでいいの?」
俺の手から解放されて。
「はい、とてもいいお兄ちゃんです」
速攻で部屋へと拉致!
「あらあらあら・・・瞳ちゃーん、ごゆっくりねぇ~」
・・・小柄な女の子でも、抱えて全力疾走はきつい・・・。
ハァハァハァハァ息をついている俺の側で、キョトンとしている瞳ちゃん。
「どうして急いで部屋に来たの、お兄ちゃん?」
「・・・母親の・・・側では・・・言わない方がいいと・・・思うな・・・」
「うん、分かったよ、お兄ちゃん」
・・・さて。
今回の陵辱作戦は、凄く厳しい状況にあります。
先ほどの母親の目を盗みながら、進行させていかないといけません。
そして、麻美は今、バイトから帰ってくるところ。
・・・おそらく、20分くらいで帰宅するでしょう。
それまでに、準備だ!!
瞳ちゃんと二人で、着々と準備を進めていきます・・・。
「ただいまぁ~」
麻美、帰宅。
昼間の宿題が終わってからのバイトですから、ハードだったでしょう。
ま、コンビニで3時間ほどレジ打ちですから、言うほどきつくもないでしょうが・・・。
「おかえり!麻美!」
「えっ、瞳、どうしたの?」
突然現れた瞳ちゃんに、ビックリしている様子。
「俺が電話を受けたんだよ。宿題の残りを、片づけたいからって」
「・・・駄目かな?」
麻美の顔を覗き込む瞳ちゃん。
その顔は、昼間の淫靡な顔、そのものです。
それを思い出したのか、カーッと頬を染め、俯いてしまいました。
「そうしろよ。早めに宿題を片づけて置いた方が、夏休みもゆっくり出来るだろ?」
「・・・うん、分かったよ。じゃ、瞳、部屋に行こう」
二人は、部屋へと入っていきました・・・。
俺は部屋に入り、机に向かいます。
引き出しを引くと、小さいイヤホンと、それに繋がっている受信装置。
・・・そう。
今回は、盗聴です。
・・・高かった・・・。まさか、こんな事に使うとは思ってなかったけど・・・。
しかし、値段に見合う、感度良好状態。
耳にはめ込むと、麻美の部屋に設置した盗聴装置から、クリアーな音が聞こえてきます。
・・・やっぱり、瞳ちゃんを呼んだのは正解だった・・・。
『瞳・・・家ではマズイよ・・・』
『平気だよ・・・だって、昼間はあんなに感じてたでしょ・・・』
『あれは・・・。あの場から動けなくて・・・』
『じゃあ、どうしてあんなに濡れてたの?・・・私の指をドロドロにさせてたじゃない』
『あれは・・・』
よし!よしよしよし!
瞳ちゃん、何をしてるのか分かんないけど、麻美を言葉責めにしています!
さて、俺は俺で準備をしなければ・・・。
先に風呂に入り、待っています。
湯船につかりながら待ちます。
・・・今度は、二人が風呂に入ってくるのを待つ作戦です。
先に入っているのに、それに気付かずに入ってくる麻美と瞳ちゃん・・・。
これだけエロな行為を楽しんでいるにも関わらず、どちらの裸も見たことが無いんで、今回はちょっと楽しみ。
しばらくすると、入り口あたりで誰かが入ってくる音が・・・。
話し声がする・・・。
瞳ちゃんと麻美だ・・・。
さて、何も聞こえていないフリをしないと・・・。
寝たふり、開始!
・・・Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z・・・・。
そして、二人が入ってきました。
「あれ?!兄貴がいる!!!」
「あ、・・・でも、寝てるよ?」
「え?・・・ほんとだ」
「大丈夫だよ。それに、麻美は妹だし、私は彼女なんだし。見られても平気でしょ?」
「そんな、・・・。いくら兄貴だって、見られたら恥ずかしいよ・・・」
・・・・くーーーーーっ!!!
この兄貴殺しな妹めっ!!!
「大丈夫だよ!さ、早く入らないと、風引くよ!」
「え?・・・うん、わかった・・・」
静かに躰を洗い始める二人。
薄目を開けて、二人の躰を観察。
麻美は、引き締まった躰なのに、出るところは出ています。
推定Dカップの胸、改めないといけません。
これは、Eだ!
そして、桜色の乳首の乳輪は小さめで、俺好みの大きさと色だ。
下半身のヘアーは、濃くも無く、形も菱形。毛並みは堅そうで、縮れ具合は、他の人のヘアーよりも縮れてそう。
・・・全身が完成された色気で包まれていて、とても高校生とは思えません。
・・・我が妹よ。よくぞここまで成長したもんだ・・・。
瞳ちゃんは、思ったよりも躰つきは悪くありません。
胸は、おそらくCカップ。小さな乳首は、陥没しています。
・・・舐めると、勃ってくるのかな・・・。
背中から腰にかけては、麻美よりも女らしいラインを持っているかもしれません。
股間のヘアーは、やはりパイパン。
既に割れ目が丸見えです。
・・・イヤらしい躰だ・・・。
こんな二人を目の前にして、股間のモノを押さえるのは、至難の業です。
すると、二人がじゃれ始めます。
「うわっ、ここじゃまずいよ、瞳!」
「さっきからこんなにしてるんだから、何処で触っても一緒でしょ?」
聞こえてくる、麻美の股間の水音・・・。
クチュ・・・。クチュ・・・。
「瞳・・・。兄貴が起きちゃうよ・・・」
「起こしたら?そして、イヤらしい麻美を見て貰おうよ・・・」
「ヤダ・・・ヤダよ・・・あっ」
「ここも、敏感なんだね・・・」
「そこは、汚いよ・・・駄目だって・・・」
何何々?!何?!
どこいじってんのよ?!
「前と後ろ、両方に指が入っちゃったよ・・・ほら、全部飲み込んだ・・・」
「あ、駄目・・・」
うそーーーーーーっ!
ダブルでいじっちゃってんのぉーーーー?!
「あ、・・・あぁ、・・・い、イク・・・」
「お兄ちゃんのいる前で、イッちゃえ・・・」
「う・・・うああああああっ!!!」
小声で喘いでいた麻美が、俺にばれまいとしていながらも、イッてしまった・・・。
俺の股間は、隠せないくらいに勃起していました。
しかし、二人はそのまま躰を洗い、部屋に帰っていきました・・・。
良かった・・・。
麻美にばれなくて・・・。
・・・さて、本番はこれから。
・・・夜は、まだ続きます・・・。
二人が部屋に戻ってから、既に一時間。
・・・あんな事やこんな事が展開されてるんだろうか?
俺の想像は留まるところを知らず、一人勝手に動きまくるのでした。
・・・夜、10時。
俺は、イヤホンをまだはめずに、隣の部屋からの物音を聞き耳立てる。
・・・何故にイヤホンをはめないのか?
自分の中での妄想を増大させていって、いつでも行動を取れるようにしておいた方が良いだろうと思ったからです。
・・・だって、盗聴だけで興奮して、自家発電で終了しちゃったら、つまんないじゃん?
・・・しかし、そろそろ限界が近づいていました。
イヤホンを手に取り、そっと耳に当てはめます。
・・・聞こえてきました。
『・・・で、ここの公式を使うのよ。分かった?』
『あ!成る程ね。サンキュ!』
・・・本当に宿題やってる。
そりゃそうだよなぁ!だって、高校生だもん。
多少ふてくされ気味にイヤホンを外した俺は、眠気を覚ます意味でも、コーヒーを飲もうと台所に降りていきました。
・・・いや、ちゃんと勉強しているのは、ふてくされてもしょうがないんだけどね・・・。
台所でインスタントコーヒーを作って、トーストを焼いていると、二回からドアの閉まる音が。
あれ?麻美か瞳ちゃんが降りてくるのか?
そのまま待っていると、台所に姿を現したのは、麻美でした。
先ほど風呂で、俺の前で痴態を晒したからでしょう。頬を赤らめています。
俺が寝てなくて、起きたまま麻美の痴態を眺めていたら・・・。
麻美は、恥ずかしくなりすぎて、どうなっちゃうかな・・・。
は!いかん!
眠気を覚ます勢いで、コーヒーを一気。
「兄貴、まだ起きてたんだ」
「おう、お前も、まだ宿題か?」
「うん、あと少しで全部終わっちゃうんだ」
「手伝いに行ってやろうか?」
すると、麻美は少し間をおいて答えました。
「い、いや、いいよ。もう少しだから」
ん?反応がおかしい?
・・・麻美は、冷蔵庫から麦茶を取り出し、コップを二つ持って二階に戻っていきました。
・・・そろそろ、盗聴を本格的に再開させるか・・・。
眠気は、とうに完全に飛んでいました。
トーストをかじりながら部屋に戻り、イヤホンをはめました。
・・・やっぱり。
『・・・瞳、いくら暑いからって、服くらいは着ようよ』
『いいじゃん!気持ちいいよ。麻美も取る?』
『アタシはいいよ・・・あ!こら!』
『さっきからこうなってるんだから、脱いだ方が楽になるよ』
『ちょっと・・・また・・・あっ』
また?ということは、俺が聞いていないときに、プレイは始まっていたのか?・・・おしい。タイミングを逃したか・・・。
『あっ、あっ。・・・瞳・・・』
『声、出したら?隣のお兄ちゃんにも聞こえちゃうかもよ』
『そんな、あ、兄貴には・・・やめて・・・』
・・・あーーーーーっ!辛抱たまらん!!
でも、ここは我慢だ。もう少し、粘る必要があるし・・・。
『瞳・・・もう、駄目だよ・・・声が』
『出ちゃう?出しちゃえば?こんなにグチャグチャになってるんだから、我慢するのも難しいよね・・・』
『やだ・・・やだよぉ・・・ああ、あ、あ、』
涙声になりながら、快感を隠せずに漏らす声・・・。
たまらん。
たまらなさすぎます。
・・・どうして妹なのかなぁ・・・。
他人なら、間違いなく告白するのに・・・。
でも、この背徳感が、また堪らなかったりして。
『お、お願い・・・もう、・・あ、あ、あぁっ!』
『イキそうなの?また、イッちゃうの?』
『あ!だめ!・・・あ!あああああっ!』
そこで、兄貴登場!
部屋を出て、何気なく麻美の部屋をノックする俺。
・・・慌てて体勢を変えてるかな?
「おーい、麻美。起きてるかぁ?」
・・・部屋の中で、バタバタと動く音が。
「な、なにー?」
「いや、さっき宿題がもうすぐ終わりとか言ってたからさ。大丈夫かと思って」
「だ、大丈夫・・・あっ!」
・・・瞳ちゃん、弄るのやめてないな・・・。
「入っていいかぁ?」
「ちょっと、ちょっと待って・・・うあっ!」
・・・俺の股間は、既に膨張率120%!!
「入るぞー」
ガチャッ!!
・・・ドアの向こうでは、瞳ちゃんがテーブルに向かい、床に座っています。
麻美はベッドの端に腰掛け、うつろな目になっています。
麻美は眼を潤ませ、細かい小さな呼吸を繰り返しながら、俺に視線を向けました。
「どうしたんだよ。宿題は、もう終わったのか?」
さりげなく、麻美の横に腰を下ろします。
すると麻美は軽く全身を痙攣させ、はぁーっと息を吐きました。
・・・ん?
・・・そういうことか・・・。
麻美のお尻の下に、隠せていないローターのスイッチ部が、
ちょっとだけ見えています。
・・・これで責められていたのか・・・。
麻美は隠しているつもりでいるらしく、必死に平常を装うとしています。
・・・あ。
ローターのスイッチ、入ったままだ・・・。
スイッチのことが分かったのは、微かに、ローターの振動が布団越しに伝わってきたからです。
瞳ちゃんは、あの淫靡な笑みを浮かべたまま、俺の方を見ています。
「麻美、宿題は全部できたのか?」
俺が訊くと、うつろな感覚を必死に平常に戻しながら、いつもの顔で答えます。
「うん、アタシはね。瞳がまだだから、待ってるんだ」
必死に快感を表にださないように、俺に顔を向けている麻美が・・・。
・・・可愛すぎる・・・。
ほんと、どうして妹なんだろう・・・。
すると、瞳ちゃんが訊いてきました。
「お兄ちゃん。ここ、何の定理を使ってるの?」
お!瞳ちゃんから仕掛けてきたか?
「ん?あぁ、これはベルヌーイの定理だな。覚えてる?」
麻美の隣を離れ、瞳ちゃんの隣に移動しました。
麻美は、必死に快感に耐えています。俺が離れた途端、視線は宙をさまよい、眼を閉じてしまいました。
瞳ちゃんに勉強を教える振りをして、麻美を観察していました。
「ほら、ここで浮力が生まれる仕組み、分かるかな?」
「はい・・・あ!そうか!」
勉強の会話をするフリで、俺は瞳ちゃんの足を開かせます。
この角度だと、麻美からは見えません。
開いた足の間に左手を差し入れます。
奥へと手を伸ばすと、暖かい湿った空気に包まれ、突き当たりには、怪しい肉の華が息づいていました。
俺の左手が、瞳ちゃんのクリトリスに触れたとき、一瞬にしてイッてしまったようでした。
ブルッと躰を震わせたと思うと、急に机に突っ伏してしまいました。
・・・麻美と瞳ちゃんは、二人とも快楽の虜になっていました。
・・・このくらいでいいか・・・。
「じゃ、そろそろ戻るよ。あ!終わりそうになかったら、いつでも部屋に来いよ」
「う、うん・・・分かった・・・」
麻美は、無理をしてニコッと笑いました。
部屋に戻った俺は、またもイヤホンに耳を戻しました。
すると、そこは快楽を貪る二人の美少女の、淫らな空間から漏れ出る音が、イヤホンから流れていました。
『麻美・・・。私のも・・・』
『瞳・・・あぁぁぁぁぁぁぁ・・・』
『き、気持ちいいよ・・・麻美・・・』
『瞳・・・瞳・・・』
・・・俺は、声を聞きながら自分のイチモツをしごいていました。
ものの数秒としない内に、大量に射精していました。
・・・この夜は、忘れられないモノとなりました。
・・・熱が出た。
「夏に熱?」
と、麻美からはバカにされ、母親からは
「あんたでも熱、出すんだね」
と罵られ、散々。
・・・俺だって、人並みに病気ぐらいするわい!
・・・などと怒ってみても意味は無し。
辛すぎる一秒一秒を過ごすしかないのでありました。
こんな時にやってくる、ご都合主義の神様。
1・両親のお出かけ。
2・家には俺と麻美だけ。
3・麻美は、今日はバイトが休みの日。
4・アピールしたことは無いけれど、俺のバイトもお休み。
5・瞳ちゃんは、家族旅行でウチには来ない。
・・・なのに。
こんな好条件だらけなのに!
どうしてこんな躰に生まれてきたの?!
・・・エロ本を取り上げられた中学生のように混乱しながら、布団の中で悶々とするしかないのでした。
しばらくすると、麻美が食事をトレイに乗せて、部屋に入ってきました。
「・・・お!この匂いは・・・お粥と肉じゃが風あんかけと見た!」
ちょっと恥ずかしそうな顔をしながら、
「はい、正解。じゃ、ここに置いてくから、後で自分で食べてね」
・・・・・・チャーンス。
「一人じゃ食えねぇよ」
「何で?」
「首を寝違えたみたいで・・・マジまともに動かない・・・」
「うっそ」
「ホントだって。だから、食べさせてくれよ」
・・・さ、来い!
「・・・しょうがないなぁ・・・」
・・・よおっしゃあぁぁぁぁぁっ!!!
俺の横に腰を下ろし、トレイを自分の膝に乗せ、スプーンでお粥を持ってきます。
「ほら、口を開けて」
「あーーん」
麻美の持ってきたスプーンを、パクッとくわえてしまいます。
・・・ボッ。
何故か、麻美の顔が真っ赤になりました。
・・・何で?
麻美は急にトレイを俺の膝の上に置き、立ち上がると、
「や、やっぱり自分で食べて!」
とだけ言って、早々に部屋を去ってしまいました。
・・・何だ?
・・・どういうこと?
・・・照れたのか?
一人でなんとか食事を終わらせて、トレイを床に置きました。
・・・相変わらず躰はダルく、熱も下がっていませんでしたが、気分だけは爽快でした。
・・・いかん。
下半身が、既に膨張率120%を越えている。
臨界点を突破するまで、あと300秒。
艦長!外壁の損傷が、限界点を越えました!
あとどれくらい保つ?!
保って数十秒です!
・・・保ってくれ・・・。
・・・ホントに駄目だぁ・・・。
脳味噌が死んじゃってるよぉ・・・。
・・・ちょっと熱が上がったかな・・・。
呼吸が荒くなっていることに気付いたのと同時に、麻美が部屋にノックして入ってきました。
「おーい、食べ終わったかぁ・・・あぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
「・・・何だよ、でかい声出すなよ・・・」
「兄貴、何だよそれ!」
「え?・・・おおおおっ!」
膨張率120%のイチモツは、麻美の目には奇怪なモノと写ったようです。
慌てて隠そうとしたら、目の前がクラッと揺れました。
「あ・・・」
「あ!兄貴!」
ドサッと倒れ込んだ俺を、両手で支えきったのは見事でした。
しかし、それにはEカップの胸の功労が有ったことを、忘れてはいけません。
「大丈夫か?!兄貴?!」
心配そうに覗き込む麻美。
・・・俺、どうしてこいつの兄なんて立場にいるんだろう・・・。
・・・いっそのこと、こいつと一緒に、どっか遠くに逃げよっかな・・・。
「なぁ、どうした?熱か?腹減ったのか?」
・・・こいつ、俺のことなのに、こんなに一生懸命になるんだなぁ・・・。
・・・彼氏が出来たら、そいつにも同じ事するんだろうなぁ・・・。
・・・彼氏?
そう考えたときに、俺の心の中に黒い欲望が渦巻き始めました。
まだ見ぬ存在の男へと向かって、強烈な嫉妬が生まれていたんです。
・・・茫洋とした頭の中で、麻美への支配欲が、強くなっていきました。
「麻美・・・。頼みがある・・・。」
「何?何か飲みたいか?食べたいのか?」
「いや・・・。ちょっと、ヌイてくれないか?」
「え?ヌく?」
辛うじて動く両手を必死の思いで動かし、下半身のスウェットを一気に下ろしました。
「ち、ちょっと、兄貴!何やってんの!」
麻美は俺を支えながら顔を背け、俺の突発的な行動に赤面しています。
「麻美・・・。俺、今はこっちに血が集まってんだ・・・こっちに血が集まってると、どうしても今みたいに目眩がするんだ」
「ヌクって・・・出させろってこと?!」
「そう・・・そうしないと、俺、今日ずっと苦しいかも・・・」
「え・・・ホントかよ・・・」
「頼む・・・ヌクだけでいいから・・・」
我ながら、下手な理由付けです。
しかし、一生懸命になっている麻美は、俺の言っていることが真実だと思ったようです。
「・・・分かった・・・。でも、どうしたらいいんだよ・・・」
よし!!
「右手で竿の所を上下にしごいて、左手で下の袋の所を柔らかく揉み込めば、すぐに終わるよ・・・」「・・・うん・・・じゃ、横になって・・・」
俺の心臓は、爆発寸前。
ついでに股間も爆発寸前。
麻美は、恐る恐る俺にかけられていた毛布をどけました。
そこから出てきたグロテスクな物体に、多少怖じ気づいていましたが、兄のためと考えたのか、一気に触ってきました。
「いたっ」
「あ!ごめん・・・これくらいかな?」
「そう、それくらいでしごいてみてくれるか?」
「・・・うん・・・」
初めて触る男のモノが、まさか兄のモノを触るとは思ってなかったんでしょう。
ぎこちなかった手技も、俺の反応を見ながらやっているせいか、次第に、俺の中に快感を生む技へと変化していきました。
快感を押さえながら麻美を見ると、最初は眼を背けながらしていたのに、今はしっかりと股間を見ながら続けています。
そして心なしか、眼がうつろになっています。
・・・感じてきているのか?
そろそろイキそうになったとき、突然に麻美の手が止まりました。
あれ?もう少しなのに・・・。
すると、麻美がとんでも無いことを言ってきたんです。
「・・・まだイキそうもないかな?」
「・・・もう少しだよ・・・もうすぐだ・・・」
すると、しばらく黙って、潤んだ瞳を向けながらこう言いました。
「・・・口でした方が・・・その・・・気持ちいいかな?」
・・・。
・・・。
・・・何ーーーーーーーーーーーーーーーー?!!!!!!!
「いや、ほら、早くイッた方が、兄貴も楽になるかなと思って・・・」
無意識の内に、何度も首を縦に振っていました。
それを了承だと理解した麻美は、恥ずかしそうにこう言いました。
「・・・初めてだからさ・・・もしイヤだったら、すぐに言ってね・・・」
そう言うと、はやる俺の気持ちと比例するように、イチモツが暖かい感触に包まれました。
・・・ニュルッ・・・。
・・・ニュルッ・・・。
・・・ズリュッ・・・。
・・・チュルッ・・・。
つたない舌技かと思いきや、そのテクニックは素晴らしいモノでした。
巧みに口内で舌を使い、亀頭の先を刺激したかと思えば、右手で竿をしごき立てる。
袋を揉んでいた左手も、根本を細かくしごき立てることもやっていました。
・・・うますぎるよ・・・。
次第に、男であるにも関わらず、
まるで女性のように喘いでいる自分がいました。
それに触発されたのか、麻美も興奮してきたようで、口で俺を刺激しながら、麻美も喘ぎを漏らしていました。
・・・次第に、目の前でスパークし始める、小さな光の粒。
それが徐々に多くなり、脳内が光一色で染まろうとします。
・・・イク・・・。
「麻美・・・。イキそうだ・・・」
すると、一層、麻美の動きは激しくなり、俺を絶頂へと導くために必死になりました。
目の前に浮かんだのは、いつもの麻美の笑顔・・・。
爆ぜました。
眉間をギュッと寄せた麻美は、先端から大量に出た俺の精液を、口の端からこぼさないように、必死に嚥下していきました。
飲みきっても、先端からこぼれる分を、こぼさないように唇で啜っていました。
尿道に残った分も全て出し切って、その全てを飲み込むと、黙って息を荒くしながら、俺のスウェットを上げ直し、布団をかけてくれました。
ハァハァと息をつきながら、俺の方を向いて、ニコッと笑いました。
「いっぱい出たな」
その顔を見た瞬間、俺は布団に潜り込みました。
何か。
何か・・・何かに気付いてしまったんです。
それを恥ずかしがってのことだと思った麻美は、トレイを持って立ち上がりました。
「とりあえず、これで大丈夫?」
無言で、布団の中で頷く俺。
「じゃあ、下にいるから。何かあったら、呼んでね・・・」
麻美は、部屋を出ていきました。
・・・俺は、今の顔を麻美に見せられませんでした。
俺は、気付いてしまいました。
自分の感情だけで、妹の心まで開ききってしまったことに。
「いっぱい出たな」
・・・あの顔を見たとき、事態の変わりように、後悔してしまったのです。
繰り返して言いますが、最初は妹に対して、女性としての魅力を感じていたわけじゃありません。
むしろ、妹の存在を多少煙たがっていた面もあったくらいです。
・・・それが、何かの切っ掛けで俺が変わり、そして、妹の中では、俺に対する気持ちの変化が、見て取れたんです。
これまでの俺の知っている妹は、抱きつかれてストレートパンチを繰り出すようなことはあっても、いくら病人に頼まれたからと言って、手淫を手伝うような事はしませんでした。
それにも増して、自分から口淫愛撫を申し出るなんてことも・・・。
快感で脳内を支配されていた俺が、気付いたのは最後の笑顔を見たときでした。
・・・全ては遅すぎたのか?
・・・もうどうすることも出来ないのか?
俺の心は、混沌としたままでした・・・。
数日後。
夏休みも後半に入り、そろそろ涼しくなってきた頃。
それまで麻美とは普通に接していました。
自分の中に黒い欲望が生まれないように努めていたからです。
そしてその日は、俺は一人で喫茶店に入っていました。
窓際に座り、気分は茫洋としていました。
考えるのは、麻美のことばかり・・・。
絶頂に達しようとしたときに浮かんだ、笑顔の麻美。
・・・俺は、どう変わったというんだろう・・・。
・・・世間で言う、変態なんだろうか・・・。
・・・近親相姦を自覚して、麻美は変化したんだろうか・・・。
・・・麻美の本心は、いったい何処に・・・。
気付くと、空はかなり曇ってきています。
あれ?今日、こんなに天気悪くなるんだっけ?
するとあっという間に、外は大粒の雨が勢いよく降ってきました。
通りを行き交う人は、それぞれが慌てて端って帰路に就きます。
カバンを頭上に持ってきて走るサラリーマン。
準備よく傘をカバンから取り出す女性。
楽観的に、目の前の店先で雨宿りする学生。
そのどれもが、普通に生活をする人々だと思うと、自分が悩んでいることが、いかにも「異常」な事だと思うようになっていました。
カランカラン。
不意に、店の入り口から客が入ってきました。
雨宿りの客か?と思って眼を動かすと、
そこから入ってきたのは、
ずぶぬれの瞳ちゃん。
・・・・・・・・・・・あれ?
家族旅行じゃなかったのか?
「あ、いた!お兄ちゃん!」
俺を見つけた瞳ちゃんは、ずぶぬれでも構わずに俺の前の席に腰を下ろしました。
「どうしたの?!家族旅行は?!」
驚いている俺を子供のような笑顔で受け止め、
「今、帰ってきたんですよ。車でこの店の前を通るとき、お兄ちゃんを見つけて。で、すぐに下ろして貰ったんです」
・・・この純粋さは、例え近親相姦だったとしても、続くモノなのかなぁ・・・。
「お兄ちゃん?」
大きな瞳で俺を下から見つめる瞳ちゃん。
・・・何も知らない頃に戻れるのなら・・・。
・・・瞳ちゃんと全てを共にしていても良かったかも・・・。
・・・もう、俺の中では何もかもがマイナスにしかベクトルは向いていませんでした。
「ックシュン!」
突然、瞳ちゃんがくしゃみをしました。
いけね!気付かなかった。
さっき降ってきた豪雨で、降ってきたと同時に切った冷房も、雨と一緒に入ってきた瞳ちゃんには、まだ冷たすぎる温度だったんです。
「瞳ちゃん、出ようか?」
見ると、笑顔のままこちらを見ている瞳ちゃんは、歯がカチカチと鳴っていました。
「車、持ってくるからさ、少し此処で待ってて」
急いで支払いを済ませ、駐車場に車を取りに行きました。
入り口まで車を回し、店内に入ります。
「さ、瞳ちゃん、乗って」
「はい」
ずぶ濡れのままの瞳ちゃんを助手席に乗せ、何処へともなく走り出しました・・・。
車のヒーターを強くし、瞳ちゃんを少しでも暖めようとします。
「大丈夫?まだ寒い?」
「ちょっと・・・」
「店の前で降りたんだよね?どうしてそこまで濡れたの?」
「いえ、少し通り過ぎてからだったんで、ちょっと濡れすぎましたね」
「そっかぁ・・・」
しばらく黙っていると、急に瞳ちゃんが口を開きました。
「お兄ちゃん?」
「ん?」
胸元が、はだけています。
そこから見えている、胸の谷間。
暗がりの中には、風呂場で見た、形のいい胸があるのでしょう。
「何か・・・悩んでるんですか?」
心中を見透かされたような気分になりました。
・・・そして、押さえていたはずの黒い欲望の渦が・・・。
俺は前方を見据えたまま、瞳ちゃんに言いました。
「・・・もっと・・・暖まるところに、行こうか?」
瞳ちゃんは、意味を理解したようです。
「・・・はい」
車は、ホテル街へと入っていきました。
「あっ!あっ!あっ!!・・・あ・・・お、お兄ちゃん・・・」
ホテルの部屋に着くなり、服も脱がずに瞳ちゃんのスカートを捲り、下着を下ろしました。
壁に手を付かせ、お尻を突き出させると、尻タブを両手で割り開いたんです。
「お、お兄ちゃん・・・」
瞳ちゃんは俺に支配されているので、決して嫌がるそぶりは見せません。
開いた尻タブの内側には、まだ幼いぷっくりとした秘唇がありました。
クリトリスは既に充血していて、開ききっていない秘唇の内側から、
それだけが顔を出しているのは、淫靡な光景でした。
その上方にある、小さな窄まり。
瞳ちゃんが呼吸をする度に、小さな収縮を繰り返しています。
・・・ねらいは、そこです。
いきなり、アヌスに向かって舌を突き出しました。
ニュルッ。
「あああっ!お、お兄ちゃん!」
執拗に舐めました。
奥まで舌を突き入れ、それでも何か別の生き物が進入しようとしているように、動かせるだけ動かしました。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、・・・す、凄い・・・!!」
・・・充分に舌でほぐした後、顔を離すと、
さっきまで閉じていた小さな窄まりが、指が一本入るくらいに広がっていました。
・・・そこへ、俺の怒張をあてがいます。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、・・・あ・・・」
・・・ヌルッ・・・。
・・・ヌヂュウウウウウウウウッ・・・。
充分に舌でほぐしただけだったので、
俺を飲み込むには、まだ足りなかったのでしょう。
少し苦痛を顔に出した瞳ちゃんですが、千切れるような圧迫感がありながら、俺を受け入れるために括約筋に力を入れないようにしていました。
・・・根本まで全てが埋まりました。
「お兄ちゃん・・・お兄ちゃん・・・」
瞳ちゃんの顔は、苦痛とも快感とも取れる表情になっています。
・・・動き出します。
何かを吹っ切るように、瞳ちゃんの腰をつかんで大きく腰ごとぶつかっていきました。
その度に俺の腰と瞳ちゃんの尻タブがぶつかる肉の音が響き、それに合わせて瞳ちゃんも喘ぎました。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」
後ろから瞳ちゃんの胸を力任せに揉みしだき、欲望のままに腰をぶつけました。
徐々に、俺の中の切迫感が高まっていきます。
それに連れ、腰の動きも更に早くなります。
「イクぞ・・・イクぞ・・・」
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、・・・一緒に・・・一緒に・・・」
それから数秒。
瞳ちゃんの直腸の中に、大量に射精していました。
そして爆ぜた瞬間に、その勢いで、瞳ちゃんもイッたようです。
「ああああああああああああああっ!!!」
全身を痙攣させたかと思うと、そのまま膝から崩れ落ちました。
瞳ちゃんのアヌスからジュルッと抜けた俺は、倒れ込んだ瞳ちゃんを両手で抱え起こし、そのまま浴槽へ向かいました。
・・・瞳ちゃんのアヌスからは、俺が射精した精液が、一粒ずつ、床に垂れていました・・・。
惚けたままの瞳ちゃんの服を脱がせ、温かい湯の張った浴槽に入れました。
俺も服を脱ぎ、いつの間にか汗だくになっていた全身を、ボディソープで洗い流します。
瞳ちゃんの意識が軽く戻ってきたようで、笑顔のまま浴槽の縁に両手をかけ、その上に顎を乗せたまま、俺を見ているのに気が付きました。
「どうした?」
すると、笑顔のまま、こう言ってきます。
「麻美とのことですか?」
・・・やっぱり、見抜かれている。
苦笑いのまま、瞳ちゃんに言いました。
「・・・そうなんだ。なんか、こう・・・一言に言えないんだけど」
それでも、少しずつ瞳ちゃんに打ち明けていくことで、自分の心の中が開けていくような気がして、いつの間にか全てを語っていました。
その間も瞳ちゃんは全てを聞いてくれ、ずっと笑顔でした。
全てを聞き終えた瞳ちゃんから、こんな事を言われました。
「お兄ちゃん・・・。私は、正直、近親相姦ってよくわかりません。でも、本当に欲しいと思った人が、身内だとしたら、それは誰かに愛を傾けることと同じじゃないかな?」
「・・・どういうこと?」
「身内じゃない誰かを愛するのと、身内である誰かを愛するのは、同じ事だと思うの。
・・・別に、[妹]だから、麻美のことを女として意識したわけじゃないでしょ?」
「・・・」
「女として見てしまったのが、たまたま麻美だった。・・・だと思うんです」
そうだったんです。
自分の中に生まれた虚無感は、一般概念から存在する[近親相姦へのタブー視]と、[自らを異常視しなければならない]という強迫観念だったのです。
それにやりきれない自分の心を、性欲として瞳ちゃんに向けてしまった・・・。
それを見抜いたように、瞳ちゃんが言葉を続けます。
「私は、いいんです。お兄ちゃんに支配されることが、私の望みなんです。だから、私を支配しているお兄ちゃんが、他の誰かを支配しようとも、私を支配してくれている以上、それは問題じゃありません」
「瞳ちゃん・・・」
熱いシャワーに打たれながら、しばらくそのままで瞳ちゃんと見つめ合っていました・・・。
ホテルから出て、瞳ちゃんを家まで送りました。
雨は止んでいて、次第に雲間から太陽の光が落ちてきていました。
瞳ちゃんの服も有る程度乾いたので、もう風邪を引く心配もないでしょう。
自宅まで送って、瞳ちゃんを下ろしたとき、玄関近くまで歩いていた瞳ちゃんが振り向きました。
どうしたんだろう?と思った俺が
「どうした?」
と声をかけると、
「一人で悩まないでください。私と一緒に、考えていこうよ、ね?お兄ちゃん!」
笑顔で家の中に入っていった瞳ちゃんを見送った後、まだ何か、わだかまりは有るモノの、それでもスッキリした思いを抱えて、俺も自宅へと向かいました・・・。
空は、雲間からの光で、太陽のカーテンを創っていました。
何故か、心は軽くなっていました。
麻美とのこと。
瞳ちゃんとのこと。
それらを急に突きつけられていた俺が、一番の根元になっていたことに気付いて、やっと整理がつきそうだったんです。
・・・麻美への気持ちの変化が、全ての始まりでした。
・・・思い返すと、女として見始めたときから、俺の中に黒い欲望が巣くっていた気がします。
麻美が、俺の部屋に涼みに入ってきたとき・・・。
あれがスタートでしょう。
麻美とのことが始まってなかったら、瞳ちゃんとも始まってなかったでしょう。
瞳ちゃんに、デパートでの試着室での事を目撃されなければ・・・。
ついさっきまでは、それを悩んでいた俺がいました。
でも、今は違います。
救ってくれたのは、瞳ちゃんでした。
「女として見てしまったのが、たまたま麻美だった」
それを言われたときに、心が軽くなった気がしたんです。
瞳ちゃんには、本当に感謝です。
・・・でも。
それ故に、精算しなければならないモノも多く残されています。
・・・俺の、麻美への対応の仕方。
・・・瞳ちゃんとの、今後。
・・・麻美がこれ以上の事を望んでいない場合(そっちの方が、可能性大)、
今までのことをどうやってトラウマとして残さずに、ケアできるか。
すべて、早く答えを出していかないといけません。
この答えを出していかない限り、麻美は気付かなくても、俺が麻美に対して酷いことをやりっぱなしということになります。
今日中に。
今日中に、麻美と話をして、クリアにしておかないと。
・・・それが、俺のやるべき事でした。
「おーい、麻美、いるか?」
麻美の部屋をノックすると、部屋にいません。
・・・あれ?何処へ行ったんだか?
下に降りると、台所から母親の声が。
「麻美が、図書館に来てくれって言ってたわよ」
「?どういうこと?」
「宿題が残ってて大変だから、手伝いに来てくれってさ」
?????
どういうこと?
すると、母親が台所から出てきて、福沢諭吉のブロマイドを出してくれました。
「一万円?お使い?」
「違うよ、麻美がアルバイト代だって。宿題見るための」
・・・ますます訳がわからん。
「・・・何か、浮かない顔してたよ。
お兄ちゃんなんだから、少しは妹のストレスも解消してやんなよ」
「え?様子、変だったの?」
「何だか、疲れてるみたいだったよ。折角バイト代貰ってるんだから、それで美味しいモノでも食べさせてやんなよ」
「・・・お、おう」
何だか出鼻をくじかれたようで、拍子抜けしてしまいました。
車を出す用意をして、図書館へと向かいます。
ふと、思い出したことがありました。
・・・宿題、終わらせてなかったか?
さすがに夏休みも月末近くになると、学生で溢れかえります。
何だか高校生の頃に戻ったようで、変な気分になります。
小学生や中学生も多く来ているようで、静かな雰囲気と言うよりは、ちょっとした雑談場になっています。
子供をもてあました主婦達が、テーブルを囲んで喋っている所もあります。
・・・おばちゃんは、家で座談会をしろよな。
・・・さて。
麻美、麻美・・・・・。
いた!
一番奥の席で、本を開いて座っています。
でも、宿題をやっている雰囲気じゃありません。
対面の席が空いていたので、そこに座ります。
麻美は俺に気付いたようで、顔をあげて
「よう」
とだけ言いました。
「どうした?宿題、全部終わったって言ってなかったか?」
麻美は目の前の本を閉じ、俯いてしまいました。
顔を覗き込むと、眼を閉じて考え事をしているみたいです。
「・・・どうした?」
「・・・兄貴さ、瞳とはうまくいってんの?」
・・・なんか、雲行きが怪しいぞ。
「ああ、うまくいってる方だと思うぞ。それがどうかしたか?」
何かを言いたいのに、それが言えないもどかしさに捕らわれているようです。
「いや、そんなことが言いたいんじゃなくて・・・」
まるで独り言のように、俯いたまま喋り続けています。
しばらく、麻美は黙ってしまいました。
周りは学生でいっぱいなので、静寂に包まれているわけではありません。
でも、俺と麻美の周りだけは、無音でした。
・・・俺も、麻美に話をしようとした事を思い出しました。
今までのことを、精算しないと。
俺の耳には、学生や主婦の喧噪より、蝉の声がうるさく聞こえていました。
突然、麻美が口を開きました。
「アタシ・・・兄貴のことが好きだよ」
・・・蝉の声が、いっそううるさく聞こえました。
麻美の顔は、もう俯いてはいませんでした・・・。
「ああ、俺も好きだぞ。お前、殴ること以外はイヤなところなんて」
「そんなんじゃない!」
小声でしたが、麻美の声には俺を止めるモノがありました。
「・・・どうしたんだよ、麻美?」
不意に、麻美の目から涙がこぼれ落ちるのを見ました。
やばい!
何故か、この場を逃げ去りたい衝動に駆られました。
でも、麻美をこのままにしておけない。
「麻美、出よう」
側に寄ると、ギュッと袖を掴まれました。
「兄貴・・・。どうしたらいいんだよ・・・」
自分の感情と理性が、無意識の中でぶつかっているようでした。
初めての感情に、心がついていってないのでしょう。
痛いほど、麻美の苦しみがわかりました。
それは、俺が抱えているモノと大差なかったからです。
・・・取りあえず、麻美をこんな人の多いところに置いておけない。
「麻美、取りあえず出よう」
麻美の腕を取ろうとすると、麻美はそれを避け、図書館の奥まった所へと行ってしまいました。
「麻美!」
学生の何人かが俺を見ましたが、すぐに自分の課題に眼を戻していました。
俺は麻美を追って、奥まった所へと行きました。
一番奥で、麻美はこちらを向いて立っていました。
・・・顔は、涙でグシャグシャでした。
胸が締め付けられました。
俺を睨んでいるようでもあり、助けてくれと手を伸ばしているようにも見えました。
・・・・・・どうしてやったら、麻美は楽になる?
・・・どうしたら・・・。
俺が立ちつくしていると、麻美が震える声で静かに話し出しました。
「最初はね、小さいときだった。小学校5年生くらいかな?兄貴が、アタシをいじめた男の子を、仕返ししてくれた事があったよね?それからだよ。アタシは、兄貴が兄貴として好きなんだと思ってた。でも、最近、違うことに気付いたんだよ。」
・・・麻美の言葉が、俺をナイフに切り刻む感覚を生んでいました。
・・・まさか、そんな昔からだったなんて・・・。
「最近、いろんな事があったよね?兄貴といると、楽しかったし、充実してた。でも、それ以外に、・・・Hなこともいっぱいあった」
ハンマーで殴られたような衝撃。
「アタシ、全然イヤじゃなかった。それよりも、感じているアタシがいたのに気付いた。それを教えてくれたのは、瞳だった」
俺の中では、全てが一つになろうとしていました。
・・・瞳ちゃんが、麻美に教えたモノ?
・・・それが、性技による快感?
「・・・兄貴。アタシ、おかしいかな?変かな?兄貴のことが、欲しくて欲しくてしょうがないんだよ。どうにかして欲しいんだよ」
いきなり、麻美が詰め寄ってきました。
動けなかった俺は、急に胸ぐらを掴まれて、こう言われました。
「・・・アタシの心。お願いだから、受け止めてよ」
・・・その時初めて、妹の唇も、柔らかいんだということを知りました。
・・・きつく、抱きしめました。
俺は、静かに麻美の手を外しました。
誰かに見られて、ここにいられなくなるとマズイと思ったからです。
両腕を外された麻美は、泣きじゃくった顔を見せまいと、顔を横に向けようとしました。
・・・俺の後ろを誰かが通り、明らかに他人を捉えた麻美の表情が、混乱で戸惑っていました。
・・・まずい。ここにいたら、イヤでも他人の注目を浴びる・・・。
図書館という場所でも、俺と麻美には何の傷害もありません。
しかし、衆人環視の中で、麻美を人目に晒すわけにはいきません。
・・・近親相姦を告白しようとしていることを考えると、尚更です。
麻美は、妹として俺への気持ちを塞いでいた過去があって、もう我慢が出来なくなって、告白した。・・・何故、図書館なんだ?
・・・俺は、まだ麻美に気持ちを言っていない。
麻美が語ったのを聞いていただけだ。
・・・今、言わなければ。
今言わないと、俺が麻美にウソをつくことになる。
そう・・・、ウソをついちゃいけない。
「麻美・・・。ちょっといいか?」
麻美は、泣きじゃくった顔を上げました。
「・・・何?」
ゆっくりと麻美の肩に手を置くと、俺は落ち着いて喋ろうとしました。
「取りあえず、外に出よう。ここだと、他に注目される」
麻美はそれでも此処で話したかったようですが、俺から肩を抱かれると、ゆっくりと中庭へと移動を始めました。
テーブルに残した、麻美の手荷物と本を持って。
中庭には、幸いに誰もいませんでした。
ちょっとした公園くらいの広さなので、子供達が大勢いるかと思ったんですが、遊具らしきモノが一切無いため、今日は一人もこの広さに魅力を感じなかったようです。
・・・俺と麻美が、二人で広めの空間を貸し切っている状態でした。
木製のベンチに座り、麻美は黙ったままです。
俺はその隣に座り、横にある灰皿に意義を与えようと、タバコに火を点けました。
・・・今回ばかりは、麻美もタバコのことをうるさくは言いません。
麻美が黙ったままなので、俺から静かに切り出しました。
「俺は、お前とは違って、つい最近・・・。お前を女として見るようになった。・・・妹じゃなくて、だ。」
黙って聞いている麻美。
秋が近づいているのか、夏の青さよりも、空の高さが目立っていました。
「そして、そのお前を、どうしても俺のモノにしたくなった。・・・細かく言うとちょっと違うんだが、完全に間違ってるわけじゃない。・・・そして、俺はお前に色々な事をしてきた・・・」
それからは、俺が考えて行動してきた陵辱の全てを語りました。
俺の部屋での、強制視姦。
ファミレスでの、間接露出。
デパートでの、囚人羞恥。
瞳ちゃんとの、ファミレスでの強制愛撫。
自宅での、瞳ちゃんとの共同猥褻。
そして、盗聴。
俺を看病しているときの、口唇奉仕。
・・・全てを告白しても、麻美は取り乱したりしませんでした。
むしろ、一つ一つを飲み込んでいったような気がします。
「・・・これだけのことを、俺はやってしまったんだよ」
麻美は、もう泣いていませんでした。
静かに、俺の言葉を聞きながら、考え事をしているようでした。
ゆっくりと、振り向きました。
眼は、初めて見る目つきでした。
麻美が俺を見るる目つきは、どうしようもない兄を軽蔑しているような眼ではなく、一人の男として俺を見ているようでした。
「・・・それでもな、麻美。俺も、お前と同じように、一人の女として、お前、・・・・。麻美のことが、好きだ」
突然の、俺からの告白。
ジワッと、麻美の目に再び涙が浮かびました。
「ただ、ただな?俺とお前では、決定的に違うところがあるんだ。それは、俺がお前を[辱めたとき]に感じたんだけど、どうやら俺は、お前のことを恥ずかしい立場にするのが好きで、そうすることでしか、お前を愛せないかもしれない。・・・それでも、俺がいいのか?」
麻美、即答。
「アタシが望んでいるのも、それだよ。・・・いや、それかもしれない・・・・・・だから、言い出せなかったんだ」
・・・え?
「兄貴・・・。アタシに、もっと恥ずかしい事をしてくれないかな・・・。そして、兄貴の女にしてほしいんだけど・・・駄目かな・・・」
・・・。
・・・まさか!
こうも、俺と同じ内容で結びついていいのか?
その時、後ろにあった、この広場への出入り口から、この広場の広さに気付いた親と、子供が一人、入ってきました。
母親は若くて、麻美と5歳も違わないだろう。
入ってきてから奥へと子供が走ったので、親も一緒に付いていきました。
・・・使えるか?
・・・どうだろう・・・。
俺は麻美に、麻美が言った言葉の意味を尋ねました。
「麻美・・・。『もっと恥ずかしいこと』・・・『兄貴の女』って、意味を分かって言ってるのか?」
麻美はただ、黙って頷きました。
・・・それなら。
「わかった・・・。麻美。取りあえず、座ろうか」
「え?・・・うん・・・」
俺の言葉の真意が掴めず、麻美は黙って座ったままでした。
俺は、当然のように麻美の隣に座りました。
・・・俺の中に、再び黒い欲望が・・・。
子供と母親は、俺と麻美の至近距離で遊んでいます。
それを目の前にしながら、俺と麻美は座っています。
・・・これだ。
「麻美、お前、[恥ずかしいこと]をして欲しいんだよな?」
麻美は、キョトンとした顔になっています。
「・・・言ったけど・・・」
「此処で、パンツを脱げ」
驚く麻美。
しかし、今までとは違う、恍惚にも似た表情が、一瞬現れたのを、俺は見逃しませんでした。
「・・・此処で?」
「そうだ。あの親子にバレないようにな」
麻美は、少し戸惑ってから、「・・・うん」とだけ返事をしました。
俺は麻美の前に立ち、直接親子からは見えないように、壁になります。
それでも麻美は恥ずかしいらしく、顔を強張らせながら、俺を見ています。
「兄貴・・・」
「大丈夫だ、麻美。・・・脱いでみろ」
麻美は黙って俯き、スカートの中に両手を一気に入れました。
俺の心臓、もう、どうしようもないくらいに、鼓動が激しくなっています。
ゆっくりと、手が引き抜かれる・・・。
徐々に現れる、麻美のパンツ。
親子は、まさか麻美がこんな所で、パンツを脱いでいるとも思ってないでしょう。
・・・やっと足首まで脱ぎ去り、後は足首からパンツを抜くだけです。
しかし、麻美は顔を火照らせ、瞳は既に潤んでいます。
心なしか、呼吸も荒くなっていました。
そこで、だめ押しをします。
「麻美、今度は足を広げるんだ」
一瞬にして、すがるような眼になる麻美。それでも、俺は手を緩めません。
「俺が壁になる。だから、見えたりはしない」
すぐに、麻美の膝が視線の位置に来るように振り向いてしゃがみ、ゆっくりと膝を開かせました。
「・・・やだ・・・兄貴・・・」
抵抗はしませんでした。麻美は、言葉は嫌がっていましたが、躰は俺に従順になっているみたいです。
・・・ふと、母親の方が、俺達を見ているのに気付きました。
見ると、母親の方も顔が赤らんでいます。
・・・気付いているのか。
これを利用しない手はありません。
「・・・麻美」
「・・・な、何・・・?」
「あそこの女の人・・・。気付いてるのかも・・・見るな!」
小声で麻美を諭し、動かないようにさせました。
・・・麻美が、細かく震え出しました。
・・・怯えさせちゃいけないな・・・。
「大丈夫だ、麻美。俺が壁になっている。気付くはずもないだろ?」
「・・・そ、そうだけど・・・」
麻美は、既に心が何処かに飛んでいるようです。
・・・上手くイケ・・・。
「麻美、今度は、座ったまま、右ポケットに手を入れろ」
「・・・手?」
「そうだ。そして、ポケット越しに、オナニーをしろ」
「え?!」
「当然だ。足も、開いたままだぞ」
「そ、そんな、兄貴!」
俺は麻美の側を離れ、親子に近づいていきました。
母親は俺に気付き、子供を連れて行こうと、子供を呼んでいます。
・・・怯えているな。
ゆっくりと近づいたときには、子供は手の届かないところで母親を無視して遊び、声も届いていないようでした。
・・・この母親すら、俺の生贄に過ぎない・・・。
俺が近づききった時に、母親は俺の存在に恐怖するように、ビクッと震えました。
・・・芸能人で言うなら、紺野まひる。
ハッキリとした目鼻立ちと、巻き上げられたショートカット。
・・・陵辱するには、もってこいだ・・・。
しかし、此処で彼女に手を出しては、警察沙汰になりかねない。
俺は、慎重になりました。
「こんにちは、お子さん、元気ですね」
「は、はぁ」
・・・明らかに、俺と麻美のことに気付いている感じです。
俺の目を見ようとしません。
「アソコに座ってる女の子。見えます?」
麻美は、俺に言われたとおり、悦に入りながら、スカートの中で自らの秘唇をまさぐっていました。
足を開いているので、影になりながらも、細い指がスカートの中で
蠢いているのは、確認できます。
麻美は顔を背け、それでも俺からの命令を忠実に守っています。
母親は、明らかに興奮していました。
麻美の方向から眼を離すことが出来ず、閉じ合わせた太股を、切なそうによじり合わせていました。・・・ここで、二人の女が感じている・・・。
俺は、興奮の極みにいました。
ここで、母親に駄目押しをします。
「・・・あの子を、イかせてみたくないですか?」
母親は、驚いて振り向きましたが、その顔は、大きな快楽の粘液にドロリと絡め取られ、それから逃げることは無理なようでした。
母親の肩を掴み、ゆっくりと麻美に向かって移動します。
子供は、一人で遊んでいます。
麻美は、顔を背けたまま自慰に耽っています。
麻美に辿り着いたとき、予想外のことが起こりました。
麻美は、やっと気付いて、右手の動きを、一瞬で止めていました。
・・・母親は、俺の指示も無いままに、麻美のスカートに手を入れたんです!
足を閉じるのも忘れた麻美は、急に入ってきた女性の手を、ガードできずにいたようです。
・・・突然、麻美の秘唇を自慰以外の快感が襲い、それを甘受してしまった麻美。
母親は、麻美を自分の右手で責めながら、息を荒くしていました。
太股をこすり合わせながら・・・。
・・・子供は、元気に遊んでいました・・・。
「・・・・・ああ・・・・あっあっ・・・はああああああっ!」
「はぁ、はぁ、・・・はっ、はっ・・・う、うううううっ!」
・・・しばらくして、麻美がイきました。
そして、母親の方が、軽いオルガスムスを感じたようです。
・・・二人とも、同時に果てました・・・。
それから、あの親子は母親がフラフラしながら、子供を連れて帰って行きました。
幾ら俺達しか居なかったとはいえ、中の人たちの何人かは、見ていたようです。
図書館の中に戻ってから、周りの眼が厳しかったからです。
・・・ふん、ゲスどもが。
・・・俺と麻美は、フラフラする麻美を肩で支えながら、車へと向かいました・・・。
帰宅しているとき、ふと思い出したことがあったので、それを麻美に車の中で聞いてみました。
「・・・なぁ、麻美」
「・・・何、兄貴」
惚けた顔の麻美は、俺の肩に凭れています。
「バイト代の一万円だけどさ・・・。あれ、何?」
「・・・あの一万円?・・・よく見たの?」
麻美の言葉の意味が分からず、首を振りました。
「見てないよ。何なんだ?あれ?」
麻美は、ニコッと笑いながら、話してくれました。
「あれは、兄貴が初めて貰ってきたバイト代だよ。アタシに、[好きなモノでも買えよ]って渡してくれたヤツ」
・・・。・・・。
・・・・・・・。
どうして、今俺に?
麻美は、俺が疑問に思っていることを見抜いたのでしょう。
「そのお金で、アタシの処女を貰って欲しかったんだ。・・・休憩くらいは、行けるよね?ホテル」
麻美は、笑顔のまま、俺に言っていました。
「アタシが[好きなモノ]は、・・・兄貴だから」
・・・俺は、黙ったまま麻美の肩を抱き、片手運転のまま、ホテル街へと向かって、車を走らせました・・・。
・・・もう、麻美を離さない。
おわり